読み聞かせ

腹ペコあおむしの著者エリック・カールさん

eb14.gif (1443 バイト)The very hungry catapillar (腹ペコあおむし)の絵本の著者エリックカールさんへのインタビュー記事の切り抜きが幼稚園の壁に貼ってあり、はじめて著者がどういう人なのかを知りました。その風貌は、ちょっとサンタクロースのようで、白いあごひげをたくわえ、とても優しい目をした老人でした。

『彼は、1929年ドイツからアメリカに移民してきた両親の元に生まれました。第二次世界大戦の足音の聞こえてきた1935年、6歳のときに、戦時下のドイツに両親とともに戻ります。彼の、その頃の記憶の中の町の色は、すべてカモフラージュのためのくすんだ緑、灰色、茶色ばかりでした。暗い思いに沈むエリック少年をお父さんがよく森に散歩に連れ出してくれました。エリックのお父さんは、散歩の途中、草の下に隠れている小さな虫たちを少年に示し、自然を楽しむことを教えてくれました。その時の鮮明な虫たちの記憶が、後の「腹ペコ青虫」や「Vert Busy Spider」などの絵本のヒントになりました。

その後、1952年23歳の時に、エリックは夢と自分の絵と$40をポケットに再びアメリカにやって来て、後に絵本作家として大成功します。』

インタービューの中で、エリックさんは、「本を読んであげることの意味は、本を読んであげる時間を通して、子供に『私は、あなたのための時間がありますよ。あなたと一緒の時間をすごしたいのですよ。というメッセージを伝えるからだ。』と言っています。読み聞かせの時間、大切にしたいですね。

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The Very Hungry Caterpillar Board Book
Price: $9.99
The Very Hungry Caterpillar Board Book
価格: ¥1,209
エリック・カールの代表作。日本でも「はらぺこあおむし」として知れわたっている本ですね。はらぺこ青虫くんが、ページを繰るたびにいろんな食べ物を食べて食べて、最後には美しい蝶になるお話。青虫君が食べた食べ物の穴に子どもは指を入れたりのぞいたりするので、ペーパーバックでなくハードカバー以上に丈夫なボード・ブック(本の大きさは普通の絵本の半分以下)というのがお薦めです。

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The Very Busy Spider
ハードカバー
Price: $9.99
The Very Busy Spider
ハードカバー
価格: ¥1,209
クモは風で吹き飛ばされて新しい巣を作るのに大忙しで、他の動物たちが「遊ぼう」と声をかけても返事もせずにせっせせっせと巣を作ります。ページを繰るごとに巣がどんどんできあがっていく様が、とてもきれいにできてます。巣が浮き彫りのようになっていて触れる工夫が心にくいです。

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From Head to Toe
ハード
Price: $7.95
From Head to Toe
価格: ¥962
動物たちと一緒に体操できちゃう本です。ぞうさんは、足踏みどしどし、ゴリラは胸を太鼓のようにたたいて、わにはしっぽをフリフリ。読みながら体操しながら子どもが大はしゃぎできる絵本。2歳〜

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Papa, Please Get the Moon for Me
ハード
Price: $13.30
Papa, Please Get the Moon for Me
ハード
価格: ¥2,299
女の子がパパにお月様を取ってとねだります。パパは、長い長いはしごを使ってお月様を取りに行きます。夜空の絵がとても美しく、子どもの想像力を育てる本。

 

今までSweetHeartで取り上げてきた「読み聞かせ」のコラムを全て、以下にまとめてみました。

 

こどもに読書の習慣をつけるには

(アメリカ育児番組より)


reading.gif (561 バイト)読書を、人生を通して愛することのできる素晴らしい習慣です。子どもに読書をする習慣をつけるには、小さい頃から親が毎日、読み聞かせをしてあげることから始まります。読み聞かせを始める時期は、生まれてすぐ始めても決して早過ぎることはなく、また、子どもが小学校、中学校に入って、自分で本が読めるようになっても止める必要はありません。なぜなら、一緒に本を読むために費やす時間は、子供お親の一日のスペシャルな時間になるからです。

TIP

●図書館に一週間に1度行って子ども自身に興味のある本を探させる。
●図書館でやっている「Story Time」に参加する。
●テレビの読み聞かせ番組を見せる。お薦め「Reading Rainbow」。
●本を読むことが嫌いな子には、テレビや映画に既になっている物語などを、本で読むことを薦めてみましょう。
●一般に、「読む」というと読書を連想させますが、何も読む材料は、本だけに限りません。こどもが話し始める頃から道路標識を指差して読んだり、バスや電車のつり広告などを読むのもいいことです。
●子ども用の雑誌を定期購読することも、子どもが1年を通して読むことへの刺激となるでしょう。
●友達や親戚に手紙やEメールを書くことを積極的に薦める。
●一週間の中で家族全員が一緒に本に向かう読書の時間を設ける。

このような努力によって、子どもは一生を通して読書を愛する習慣がつくのです。

一つ以上の言葉を同時に育てるための必要条件と十分条件

中島和子先生(トロント大学)講演より(許可をいただいて転載)

  1. 一人一言語の原則(使い分けをはっきり)。一人の親が、二ヶ国語をミックスして使ったりしない。
       
  2. 言語接触時間が長くて、接触の質の高い言葉を覚える。日常不自由しない程度の語学力を身につけるには、約5000時間が必要。日本の中高の英語の時間を総合しても、その半分にも満たない。
       
    特に、外国語環境にいて母語を伸ばそうとした場合、親は積極的に子どもに話しかけたり関わったりすることが大切。新聞を読みながら、台所をしながら、子どもの相手をするのでは、質の高い接触とは言えない。子どもには、言葉のやりとり、言葉を使ってのアクティビティーが非常に大切である。無口な母親も、できるだけ努力して子どもと接することが大切である。
      
    (4歳の女児の例:日本人の母親であるが、内職をしており、子どもへの話しかけがほとんどなくテレビを見せてばかりいた。父親は日系で家に帰ると、不得手な日本語で子どもに話しかけていた。女児は、ほとんど外で友達だと遊ぶことがなかった→4歳の女児は、意味をなさない音しか出せなくなっていた。)
      
    言葉は、実際の生活体験から覚えることが多いので、日本語に接する機会の少ない子には、絵本の読み聞かせが役に立つ。または、たとえば、公園などに行ったりしたときに親が、日本語でいろいろなものを体験させるのもいい。

 さらに詳しい記事は・・・

http://www.sweetnet.com//bilingual6.htm

本とあかちゃん by US Department of Education

赤ちゃんは人声を聞くのが好き。読み聞かせをどんどんしましょう!

必要なもの

赤ちゃんのために書かれた本(丈夫な絵本や布でできていて、めくったり穴があいていてのぞいたりできるもの。)

どうやったらいいの?

    子守唄やわらべ歌などを赤ちゃんに歌ってあげることから始めましょう。赤ちゃんが6ッヶ月位になったら、明るい色、絵はシンプル、そして言葉にたくさんのリズムのある本を選びます。(マザーグース・ライムはパーフェクトです。)赤ちゃんが、ちゃんとカラフルなページが見えるように膝に抱っこします。日常よく親しんでいる物の絵や名前のある本もお薦めです。

    赤ちゃんに読んであげるときは、本に描かれているものを指差し、遊ぶためのしかけのある本だったら、赤ちゃんがそれを見られるようにします。(Pat the Bunny by Dorothy Kunhardは、触って感じることのできる赤ちゃんのための本のクラッシックです。)

    お話の中の登場人物によって声音を変えたり、ナーサリーライムを歌ったり、表情もつけるなど、赤ちゃんの興味を刺激することのできるスペシャル・イフェクトなら何でもいいOK。

    赤ちゃんに本を触らせてあげます。

    赤ちゃんに読んであげる場合は、短時間で、毎日続けてあげることが大切です。

  • あかちゃんに本を読んであげる場合、赤ちゃんは本と赤ちゃんの最も愛するもの(それはあなたの声と親近感です。)を心の中でつなげているのです。赤ちゃんに本を触らせてあげることによって、そのつながりがさらに深まります。

 

「ベッドタイム・ストーリー」創作  

〈雑誌「Parents」  (May,93) より要約〉

子供は3〜4才になってく ると、物語のヒーロー、ヒロ インに感情移入ができるよう になってきます。良い「お話 」は、子供に愛情、価値観、自信を教えるための素晴らし い方法です。お話を通して、実際の危険を伴うことなく、 困難に立ち向かうことを子供 に教えることもできます。以下 は、お話を創作する場合の ヒントです。

 

「昔々…」から始める

 子供に今から始まる話が、 現実ではないというメッセー ジを伝えるだけでなく、毎晩 同じ出だしから始まることによって、子供は、これから特 別なお話の時間が始まるのだ という心の準備ができます。  良いお話の、一番大切な材 料は、子供が感情移入できる ようなヒーロー、ヒロインで す。それは、子供の好きな動 物でも構いません。たとえば 「ある国に、一人で眠ることの嫌いなうさぎがいました。 」などと、子供自身の特徴を ヒーロー・ヒロインが持っていたりするのもいいです。

 

ヒーロー・ヒロインの特徴

 子供が簡単に視覚化できる よう、ヒーロー・ヒロインの 特徴を詳しく話してあげまし ょう。例えば「うさぎのピー ターは、目が、まるでチョコ レートのようにまっ茶色でし た。」というように。ヒーローは、パーフェクトに良い子である必要はありま せんが、ヒーローの持つ長所 は明白にわかるようなストー リーにしましょう。子供は自 分もヒーローのように時には 短所もあるけれど、それで親 に拒絶されるということはな いのだ、短所があっても愛さ れうるのだということを感じ られるストーリーがよいので す。

ヒーローは、大きな目的のために困難を乗り越える

 ヒーローの直面している困 難を強調します。そして、結果的にはヒーローは、その困難を乗り切るわけですが、な ぜヒーローは、困難を乗り切 らなければならないのか、その目的やゴールをはっきりさせましょう。

必ずハッピーエンドで終わるようにしましょう!

 

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