越智 麻子(教師)
麻子さんは、テキサス州、フロリダ州などで、英語の強いお子さんに対しての日本語教育、および教材開発に力をそそいでこられた方です。これから、定期的に日本語教育だけでなく英語教育にも役立つゲームなどを紹介してくださいます。お楽しみに。 第二言語を教える際に、単にその言語のビデオやCDをかけっぱなしにしても、子ども達は言葉を吸収することはないと思います。やはり、インターアクティブ、つまり言葉を実際に使ってのやりとりが大切だと思います。それには、言葉を使ったゲームは、大変効果的でです。(SweetHeart)
「いろいろなものにタッチ」
お部屋の中にあるものに、だれよりもはやく、だれよりもじょうずにタッチしましょう。机、椅子、隣のお友達、自分の頭、他の体部分、ドア、先生、床、自分のバッグなど、
* これは、外でやっても楽しい
2.色さがし
色(赤、青、黄、黒、白、緑など)の色紙を用意してください。これは、色紙がなかったら、クレヨンでもいいですし、マーカーでもかまいません。親「この色は何色かな?」
子供「赤!」
親「赤いものには、何があるかな?」
子「りんご、いちご。。。。」
各色を確認する。さて、今度は、子供が探偵になるときがやってきました!!!(興奮してくださいね。)スッティキーノートを1枚渡して、(できたら、探偵風の虫眼鏡を渡して)親「キッチンの白いものを探しています。探偵さん、キッチンへ行って白いものに
この紙を貼ってきてください。」親は、場所を動かず、子供だけで行ってきます。子供が戻ってきたら、親「ありましたか。じゃ、一緒にみに行きましょう。」
キッチンへ一緒に行き、白いものにはってあったら
親「あ〜、これです。白いものです。これは、いったい何でしょうか。」
子「冷蔵庫」
親「ありがとうございます。これで助かりました。
探偵さん、まだ、探し物があるんですが、、、、、、」
と、次の色、場所を指定します。これは、親がどれだけ女優になれるかにかかっていますので、がんばってください。
≪親子で遊ぼう、ことばのゲーム≫(日本語)
迷子さがし
雑誌から子供の写真を6人ぐらい切り抜く。
ひとりが迷子を捜すおかあさん、もうひとりがそれを助けるおまわりさんになる。
(最初は、大人がお母さん役になって練習する)写真の中のひとりの特徴を伝える。
おかあさん「大変です。私の子供が迷子になりました。」
おまわりさん「どんな子供かな」
おかあさん「長い髪の毛をしていて、頭にピンクのリボンをつけています。花のつい
てドレスを
着ています。」おまわりさんは、それを聞いて、写真の中から迷子の子供を捜す。
おまわりさん「この子かな?」
おかあさん「はい、そうです。ありがとうございました。」子供がどのように遊ぶのかがわかったら、今度は、役を交代する。
≪子で遊ぼう、ことばのゲーム≫(英語)
今度、スーパーへ行ったら、「これ、買って〜」という子供の声をきくのではなくて、ゲームをしながら、歩きませんか?
スーパーに入る前に、同じ通路に売っている二つの食べ物・品物を決める。例として、チョコレートとクッキー
紙の上に「チョコレート」「クッキー」と書いて、間に線を引く。
目的のところへきたら、「よーいどん!」で、見つけた品物(種類)の数をそれぞれの名前の下に小さい丸をつけてもいいし、線をひいてもいいし、「正」の字をつくってもいいし、親は通路にいるほかの客の迷惑にならないことだけを気にして、子供にがんばらせる。
時間制限は、1分から3分がいいと思います。はじめは、少なく、また、次のスーパーへくる機会にだんだん長くしていきます。これは、プリントされた言葉になれるのにとてもいい練習です。また、これは、英語だけでなく、どの言語でもすることが出来ます。日本には、英語で書かれた品物が多いので、通路を決めて、英語で書かれている品物の数を時間制限で(1分ぐらいかな?)数をかぞえてもいいかもしれません。
私の今教えているクラスは、年齢:1年生が5人(レベル1)2年生から5年生(レベル2)6人です。国際結婚の両親がほとんどで、11人中、日本語0%に近い生徒がひとり、その他は、片言よりは、りっぱな日本語を話します。単語量がたりないのが、いちばんの問題です。
国際学級を教え始めて気づいたことは、「日本語でうちで話してください」っていっても、何を話していいのかわからない状態ということです。そこで、1分あれば、出来るゲーム、ひらがなを覚えるためのゲームを、いろいろと考案しましたので、少しずつこの場をお借りして紹介していきたいと思います。
例として
1.歌
TUNE:HEAD, SHOULDER, KNEE, AND TOE
あたま、かた、ひざ、あし、ひざ、あし
あたま、かた、ひざ、あし、ひざ、あし
めと みみと くちと はな
あたま、かた、ひざ、あし、ひざ、あし
TUNE:LONDON BRIDGE
あたま かた ひざ ポン(ポンの時に、手をたたく)
ひざ ポン、ひざ ポン
あたま、かた、ひざ、ポン
手をたたこう
*これには、2と3番があります。
2.ゲーム1)どこかな?
からだの名前をいって、そこを指差す2)親が自分の身体の部分を指差して、子供が何かをいう。
3)くっつけよう
親と子供、子供同士がペアになる。
リーダーが(親)身体の部分をくっつける。
例:「おしり」おしりとおしりをくっつける (これがうちの生徒の一番のお気に入りでした!)うまくいくようになったら、二つの身体のなまえを言ってそれらをくっつける。例:「あたまと て」「あしと て」どんどんくっつけるのが難しい場所を言います。最後に、今度は子供がリーダーになっていきます。
4)「へのへのもへじ」を教える(子供はお母さんがなんて頭いいんだろうと感心します。日本で一般的すぎるものでも外国にいると、一般ではなくなってしまうことに重点!)どの文字が目かな?っていう質問をして話を広げます。
5)ふくわらい
目、口、鼻だけではなく、髪、まゆげ、なども作ります。それぞれ数種類ずつ作って、渡す人が選んでみましょう。(これは、パターンが作ってあります)渡すときに、「これは、目だよ」とか言って復習します。まだ、ありますが、どうでしょうか。私のやっていることは書店で購入出来るもののようにファンシーではないですが、確実に力がついているようです。ひとつのテーマをいくつかのやり方でおもしろく復習していって力になると思います。もし、違う紹介のしかた、また、簡単過ぎてつかえないとかありましたら、遠慮なくお知らせください。
----------------------------------------
SweetHeart 次男の通う日本語補習校のHPには、子ども達が英語環境の中で日本語保持、習得を目指すための、さまざまなアイデアや論文、ヒントを校長先生が毎日綴っておられます。