トラフィックティケットを切られてしまうことは、誰にとっても面白いお話してはなく、時にはさまざまな感情が伴うものです。
患者:「先生、もう心がへこんでしょうがないです。まだ4ヶ月もしないのにまたもやティケットももらってしまいました。」
私:「えー、またー!」
患者:「しかも、昨日は夫の誕生日で出かける予定もしてあったんです。ガレージセールへ行く途中に、スピーディングでつかまってしまいました。」
私:「うぅぅぅ。」
患者:「前回は友達の誕生日でその時もガレージセールへ行ったときでした。
私:「まーぁ。」
患者:「これは、何かあると思って先生の所へ電話をしようと思ったくらいでした。でも、朝、早かったから。」
私:「そうだね。」
患者:「今週の私の夢を聞いてください。私の夫が俳優の天海祐希とキスをしていたんです。」
私:「あのラストプレゼントに出ていた人ね。」
患者:「それで、私が夫の胸をナイフで刺して、穴に放り込んじゃったんです。」
私:「意味深そうだね。」
患者:「この間、先生が夫は仕事と結婚しているから私がやっぱり寂しかったり怒ったりしていると言っていたでしょう。やはり今の状況から見ると、夫は私の方を向いていてくれないと思うんです。やはり夢は夫に対する怒りかな。」
私:「私もそう思った。」
患者:「その次の夢はね、、私がバタンと前に倒れ落ちて怪我をし、お腹がどんどんはれ上がって、手術をしていたんです。
私:「妊娠の話かな。」
患者:「手術台の上で横になっていると、周りで皆が忙しそうにうるさくしていて、どういうわけか、私を救うある液体が作れなくって困っていました。そのうちに私の心臓の音がだんだん小さくなっていったんです。」
私:「死んじゃうの?」
患者:「その前に目がさめました。」
私:「やはり、これは私があなたをいまだ救ってないということかな。過去一ヶ月、あなたの旦那さんは忙しくて、あなたと有意義な時間を過ごしていない。そのために、あなたはお酒の量も増えてきたし、先週からはえたいも知れないかゆみで悩まされている。かゆみに関して私は、あなたがある感情を圧迫したからではないかと言っていたくらいだ。それで、私がある液体を作り出すことが出来て、あなたに与えられたら、あなたを救うことが出来たのだろうけれど、それがなかなか出来ない。そうこうしている内に、あなたの心臓、つまりハートは弱っていってしまったのだ。」
患者:「そうですかね。」
私:「私はまだあきらめてないけれど、、まだ、これからだ。」
患者:「ここにいると、少しはかゆみの我慢を出来てますけれど。」
私:「トラフィックティケットに関しては複雑な気持ちが込められているようだね。たとえ旦那さんが忙しいと言っても、彼に対しての殺気は、特に誕生日なんかは罪意識を増やすだろうね。でも面白いコントラストだね。誕生と死か。ティケットの罰則も公からの罰という意味でそれ自体意味がありそうだけれど、その結果彼にティケットを払わせながら、謝らなければならないのは、彼に対する殺気の衝動について申し訳ないという気持ちも入るわけかな。でも、それと同時に、彼にティケットを払わせることも、あなたの彼に対する怒りの気持ちが出ていそうだ。どっちが強いのかね。」
患者:「先生、いつティケットのことを夫にうちあければいいの?」
私:「旦那さんが生き返る夢を見てからかな。」
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