瞑想と心の健康

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 アメリカでは、東洋から取り入れた瞑想を、心理療法の中に取り入れる治療者が、少なくないのをご存じでしょうか。アメリカの心理療法の現状は、日本のそれと比べると、30年ほど進んでいると、言われています。でも、その中
には日本で何百年も、心の修業として行われてきた、座禅の知識などが使われているのです。日本人が座禅と聞くと、禅寺へ行っての厳しい修業と、難しい説教のことなどを、思い浮かべるかもしれませんが、アメリカではそれが、一つの心理テクニックと化してしまい、新鮮な受け入れ方をしてします。もちろん、禅を宗教として、学び実行している人も沢山います。

 アメリカでは瞑想が、1970年代から、はやり始めました。一般的に心の落ち着きと改善を求めて、実行されていましたが、同時に科学的な研究もなされてきました。その頃から、瞑想は心の健康に有効と言われ、将来も繁栄するであろうと、予言されましたが、まあ、大体そのとおりになっています。

 瞑想の効果にはどのようなものが含まれているかと申しますと、心の落ち着き、不安の改善、集中力の強化、睡眠の改善、ストレス解消、気質の改善などがあります。私も座禅の効果について研究をしたことがあります。その時に発見したことは、「ノイローゼ的思考の強さ」と言うものが、座禅をするに従って、減少するということです。ノイローゼ的思考とは、現実とは関係ない感情が伴う考えと言う意味で、例えば、実際に恐いものは目の前にないのに、あることを考えると、恐怖が起こってしまう、と言うような考えです。

 瞑想の仕方には数多くありますし、簡単なものから難しいものまであります。ここでは、何処でも出来る簡単なものを、紹介しましょう。床でも椅子でもよいですから、背筋を伸ばして、リラックスした状態で座ってください。目は半開きで斜め前を見下げるか、閉じてください。手は膝の上に組みます。心を呼吸に集中して、腹式呼吸をしてください。息を吐くごとに1、2、3、と10まで数えるのを繰り返してもいいです。1回20分ほどの瞑想が初めは適当です。心が落ち着いてリラックスしてきたら、うまくできたと思います。

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