実際の数は少ないにしても、数パーセントの子供には発達上何らかの障害があります。例えばそれが軽度の言葉の遅れであったり、社会性・協調性の遅れ、そして注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉症であるなど様々な形で現れます。親の方は子供が重傷な時には気が付いている時もありますし、子供が幼稚園や学校に上がるまで問題が分からない時もあります。いずれにせよ、親が自分の子供の障害を発見したり知らされたりした時は、大きなショックを受けるでしょう。
子供の障害に対して親はいろいろな反応をします。よい適応が出来た時には、子供の障害を正確に受け入れ、それに対して子供の成長のために最善を尽くします。それは専門家から適切なアドバイスをもらったり、子供にあった教育現場を探したり、家で親ができるだけのトレーニングを子供にしてあげたりすることです。
でも親の中には、子供の障害を受け入れることができない人もいます。自分の子供には問題がないと信じ込み、子供について助言する人たちを避けるようになります。でも、実際に問題があるので、遅かれ早かれ何らかの対処をすることにはなるのですが、その間に起こる子供のダメージは少なくありません。
その他、子供の障害は認めるものの、それに対する希望が非現実的である親もいます。例えば、アメリカに滞在していることが問題だと思い、日本に帰って親戚や日本人の社会で育てれば治ると思うことです。また、特別なものを食べさせたり、旅行に出かけたりします。このようなことはある意味で助けにはなると思いますが、問題対処の的を突いていないかもしれません。
もう一つ大きなチャレンジが障害児の親に待っています。それは世間の反応です。回りの人達は必ずしも障害の理解をしてくれなかったり、誤解をしたりします。その結果、厳しいコメントをしたり、冷たい態度をとって、子供や親に接するかもしれません。それを乗り越えるためには、障害児だけでなく両親までも、前向きな姿勢で歩んで行かなければなりません。大変な努力を必要としますが、親が子供の問題と直面することによって、人間として人並み以上の成長を成し遂げる結果にもなるのです。
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