感情の調整ができる子を育てる

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母親が泣いている子供を抱き上げて、「よし、よし。」と言ってなだめます。また、興奮している子供に絵本を見せて、気を引かせ、落ち着かせたりします。このようなことが、子供に感情の調整を教えていることに、お気づきですか。

子供は、最初は、感情の調整の仕方を知りませんから、親がそれをしてくれるのに頼ります。でも、少しずつ自分でも習い始め、悲しい時には、毛布にしがみついたり、怖い場面を避けたり、いじめっ子には近づかないようにしたりして、自分の感情を、調整するようになるのです。

感情の調整がよくできない子は、何かあると異常にフラストになったり、怒ったりします。また、不安になると引っ込んでしまったり、新しいおもちゃなどがあると異常に興奮したりもします。このような子供は、回りの友達、幼稚園や学校の先生、そして親自身とやり取りがうまくいかず、色々な行動や学習問題に発展していきます。

一方感情の調整がよくできる子は、注意力があり、衝動に流されず、行動を制御することが出来ます。その結果は、子供達の間の人気にもつながりますし、状況に適当な行動、学校での社会性、そして同情などにもつながっていきます。正しい親業をすることによって、子供が感情の調整を出来るようになるのは、間違いありません。それでは、どのようなことが、役に立つのでしょう。

子供が一歳半位になるまでは、子供が苦痛を覚えているとき、抱いたり、話しかけたり、注意を問題から引いたりして、なだめるようにします。子供が感情の調整を出来ない時期は、親がシールドとなって、子供を保護するわけです。2歳くらいになったら、子供を、少しくらいのストレスとなるような、なれていない場面や、新奇な刺激にさらします。でも母親は、子供の感情が高ぶりすぎたときのことを考えて、安全なところへ戻れるように、近くに待機します。子供が自分で感情を調整することを、習わせるのです。

また、悲しみや恐怖などのネガティブな感情の表現を、親が子供に対して押さえますと、社会性がのびないということもあります。逆に、親が感情の表現をすすんでし、気持ちの話を出来ますと、子供も感情の理解が出来、同情することや、協調することができるようになります。

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