結婚の10条、その1

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love024.gif marriage.gif「相手の嫌いな部分は、あなたが結婚前、魅力的と思っていたことである。」

これは2001年12月に「結婚の10条」と題して書いた記事の第1条でした。結婚して以来しばらくすると、相手の嫌な部分が見えてきます。ところがそれは、結婚前は実は好きな部分であったのではないかということです。よく見てみるとそれは結婚相手を選ぶ理由にまでにもなっていたかもしれないということです。

例えば、AさんはB子さんをあまりにも依存心が強くて、Aさんに頼りすぎだと思うようになりました。B子さんは自発性に欠けて、Aさんの指示がないとなかなか動いてくれません。AさんにとってB子さんは負担になってきました。では、AさんはなぜB子さんを好きになって結婚をしたのでしょうか。Aさん曰く、B子さんは、結婚前Aさんの言うことをよく聞く人だったからです。B子さんは従順でAさんをよく尊敬し、逆らうことなどなかったのです。AさんはB子さんのような人なら結婚生活もうまくいくだろうと判断をしました。しかし、B子さんの従順さが、依存心の一面であることは想像もしないことでした。

それでは、逆に結婚前の性格の理解から、結婚後の問題を予想できるでしょうか。

C子さんの父親は真面目で勤勉な人、それに合わせて母親は、面倒見のよいやさしい人でした。C子さんはそのような家庭で育って、退屈であると思っていました。彼女の結婚相手は、もう少しエキサイティング人がよいと夢を膨らませていました。ですのでC子さんはN君を見て、たいへんオープンで楽しい人だと思っています。N君はC子さんをいろいろな所へ連れ出してくれます。N君は友達も多いので、C子さんにも何人か紹介してくれ、彼女の人間関係や活動範囲が広がりました。

ここでもしC子さんがN君と結婚し、しばらくするといかなる苦情が出てくるか想像してみましょう。C子さんはN君が外出しすぎて、家庭を振り向かないと不満をこぼすかもしれません。C子さんは家で彼と一緒にゆっくりしたいと思うのですが、N君はそれに対して退屈だと言うかもしれません。また、C子さんはN君が他の女性と付き合うのをなかなか止めないので、心配になったり、嫉妬をしたりするかもしれません。つまり、現在N君のエキサイティングな性格は、後に落ち着きのない危険な一面として変化していくでしょう。

振り返って見ますと、Aさんは彼の両親が、よく言い争いをしていたのを覚えています。心の中ではもっと調和のある家族をうらやましがっていました。B子さんは彼の問題を解決してくれそうな女性だったのです。ところが、言い争ってでも意見交換をし、嫌なものは嫌、よいものはよしとはっきりさせるのは、長年一緒にいるには必要であると信じてもいました。B子さんが自分の意見を表現せず、彼に従ってばかりでは、相手がいったいどこにいるのか解りません。

同じくC子さんは、N君の外向性によって、自分の内向性の解決になると思えますが、家庭内での楽しみを大切にすることを親の世代から習っているので、N君は最終的によい結婚候補とはいえないでしょう。

結婚相手とは皆このように、なってしまうのでしょうか。ここで気が付かなければならないことは、「自分のある事柄に関して問題があると、それを解決できそうな相手を探してしまう」ということです。Aさんの問題は、自己主張が強すぎると言うことです。もう少し、相手の言うことを聞き流せたり、または受け入れたりできるようになると、あえて従順な女性を探す必要がなくなります。また、C子さんの問題は探検心が足りないと言うことです。もう少し自分から変化を求めて、新しい物を取り入れるようになると、外向的で活動好きな男性を求める必要がなくなるでしょう。

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