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105149 re(1):共感をうまく言葉にできない
2018/4/13(金)12:57 - SweetHeart - 467 hit(s)

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去年読んだ小泉八雲の「日本の面影」という本に、「日本人の微笑みの裏に隠されたもの」というような章があります。

自分の夫が亡くなったので1日ひまをいただきたい」と微笑みながら雇い主の
英国夫人に告げ、その晩骨壺を持って戻ってきて「これが私の夫です」と笑い声を立て
すらしながら話す日本人の女中。

走ってくる馬に気づかず、道を遮るように車を止めてしまった人力車の車夫が、
梶棒が馬の肩に当たってしまったため逆上した騎乗の英国人に、鞭でしたたかに
殴りつけられたとき見せた礼儀正しい微笑。

雇い主の英国人から不当な怒りをぶつけられた老侍が、ののしられ、殴られながらも
終始微笑みをくずさなかったためが、その後、理不尽な恥辱を受けた老人の自刃。

全ては、まずは相手に不快な思いをさせないようにとの思いから来ている。
と書いてあります。

この一文を読んだ時に、父のことがすぐに頭に浮かびました。
私は小さい頃からずっと、父の笑いどころが実に奇妙だといつも思っていました。
たとえば、ドラマの一番悲しい場面で笑う。悲しい時にも笑う。後々、私が
成人してからは、父はどこか性格上の欠陥人間と思っていました。
父は九州のとても保守的な場所で育った大正生まれの人間でした。
きっと父の生まれ育った頃には、まだまだラフカディオハーンが見聞きしたような
日本文化が色濃く残っていたのかもしれません。

そういえば、こどもの頃、ご近所でも奥さんを亡くしたおじいさんが、ニッコニコ
しながら葬式を取り仕切っているのを見て、びっくりしたことがありました。

このハーンの一文に触れて、人の悲しみの表現方法は文化によっても変わってくるのだと知りました。
だから、悲しみや共感をうまく言葉にできないからと言って、イコール冷たい人間には
決してならないと思います。昔、顔で笑って心で泣いて、なんてコピーがありましたよね。





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