子どもを誘拐から防ぐ七つの知恵
Tip 1.
もし自転車に乗っているところで車に引きずり込まれそうになったら、決して自転車を手放さないこと。自転車を車の中に入れようとしたことのある人なら、それがいかに大変なことかすぐわかりますよね。もし、その自転車に大声で叫んで暴れる子どもがしがみついていたとしたら・・・。
自転車がなくても引きずりこまれそうになったら、とにかく暴れる、叫ぶ、全身で抵抗する。逃げることができたら車が、すぐに追って来られないように車の進行方向と反対に走る。
子どもにも自分の力でできることはあるということを教え自信をつけさせることが実際に災難に遭った時に大きな違いとなるそうです。
※先日、アメリカのある雑誌に誘拐犯の魔の手を自力で逃れた10歳くらいの女の子のインタビュー記事を読みました。彼女は、弟と二人でいたところを無理やり男に軽トラックに押し込まれ、とにかく車の中で全身で大暴れしたそうです。男は数分して彼女を道路に降ろしたということです。
Tip 2.
もし友人達と公共の場に出かけた場合、その友人達が自分の子にも注意を払ってくれているだろうと想定してはいけません。常に子どもを見ているのは自分しかいないという気持ちでいましょう。これは夫婦で出かけたときも同じことです。『夫(妻)が見ているだろう』というお互いの仮想のもとに、迷子になったり失踪してしまった例も少なからずあります。夫婦で同じように子どもに注意を払っているという気持ちが大切です。そしてもし、一人が何かの用で一時でも目を放さなければいけないのであれば、必ず相手にはっきりとそのことを伝えましょう。
Tip 3.
子どもの洋服や持ち物の表側に名前を付けるのをやめましょう。子どもは、自分の名前を知っている人に対しては、心を許しやすいです。誘拐者は、すばやく子どもの持ち物や衣服から子どもの名前を読み取り親しげに子どもに声をかけます。
Tip 4.
もし、悪いことだと教えたことを大人が要求してきたら、なにか不愉快な気分にさせるようなことがあったら、大人に対しても「NO」 と言ってもいいことを教えておきましょう。Tip 5.
子どもが車に押し込まれた場合・・・
自分の洋服に付いている一番小さななボタンを取って、車の鍵穴のできる限り奥に挿し込むことを教えましょう。
(もし適当な大きさのボタンがなかったら、代わりになる小さな物なら、何でもいいです。)これで誘拐犯は車を発進できなくなります。万が一のことを考えて、子どものポケットやカバンなどに、鍵穴サイズの小さなボタンを入れておいてもいいでしょう。チューイングガム、釘、小さな石ころでも何でも鍵穴に入れられるものなら何でも使えます。
Tip 6.
子どもが車に押し込まれた場合・・・
子どもにダッシュボードの下にもぐりこみ、そこにあるつかめるだけのワイアーを思いっきり引っ張りはずすか緩めるかすることを教えましょう。これで車は動けなくなります。これは車が動いている時でもできることです。
Tip7.
子どもが車に押し込まれた場合・・・誘拐犯が信号で止まったとき、子どもに車の床にすばやく潜りこみアクセルを押すことを教えておきましょう。(もし誘拐犯の車の前に車が止まっている場合)これで、誘拐犯の車に他の人の注意が向きます。事故や怪我を起こす可能性はありますが、誘拐犯の手の中で生き残るより生存率はずっと高いはずです。
その他
●車が近づいてきたら、たとえ運転している人が、道に迷っているように見えたとしても、その車から遠ざけることを教える。子どもと合言葉を決めておき、たとえば顔見知りでも、その合言葉を知らない人の車には決して乗らないように教える。
●子どもの持ち物で外から見えるところに家の鍵や携帯電話をぶらさげない。
●もしも、の場合を想定して練習をしておく。
●万が一、子どもが誘拐された可能性のある場合、最初の数時間以内で警察が出動することが、子どもを救うために大変重要になります。