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その他のモンテッソーリ情報
見学にあたってのチェック・ポイント
(カリフォルニアのモンテッソーリ・スクールの校長先生からのアドバイス)
一口にモンテッソーリ・スク−ルといっても学校によってずいぶん違います。実際に、学校訪問をしてみて、教師に話しを聞くだけでなく、一時間ぐらい教室の隅に座って、子ども達や教師の様子お観察することをお薦めします。この間、子ども達と目を合わせることは、できるだけ避けてください。
学校を判断する上での重要なチェック・ポイントは・・・
●どのような躾を行っていますか?例えば、子ども達がケンカをしたり、叩いたりしたとき、教師はどんな対応をしているかで、教師の躾の仕方や方針がわかるでしょう。
●子ども達は、自由に行動していますか?
●教室は、極端に静か過ぎませんか?子ども達が静かにすることを強く要求されていませんか?
●教室が整頓され過ぎていませんか?教室を汚すことを禁じられていませんか?子どもは、いつでも汚すことなど気にせずに、自由に遊べるべきです。汚してしまったら、あとで片付ければいいのです。
●子ども達は、自由に外で遊ぶことを許されていますか?
●先生の人数は8〜9人の子どもに対して、一人、もしくは、15〜16人の子どもに対し、先生一人とアシスタント一人が適当です。
●一つの宗教に偏っていませんか?教室内にさまざまな人種、文化の子ども達がいる場合、宗教についても考慮がなされているでしょうか?
●教師ではなく、子ども達が何をするか決め手いますか?これは、モンテッソーリの根本である自立心を養うための重要なポイントです。
●知性、体、芸術がバランスよく伸ばされていますか?教室を見まわして、絵や音楽がある環境か確かめます。
我が家の庭でモンテッソーリ ディー/カリフォルニア
4〜5年前、友人の幼稚園教師が、モンテッソーリ・スクールを開くスペースを捜していたので、我が家の庭を提供し、教室を建てることにしました。息子も、娘も、2歳9ヶ月の頃から通いはじめました。
モンテッソーリの良い点をあげるときりがありませんが、まず歌やゲーム、手に触れる物を通し、体を使って感情の発達を助けることです。他の幼稚園では、子ども達にグループ作業をさせたりして、社交性を育てようとしていますが、モンテッソーリもスクールによって、かなり異なることは確かです。たとえば、週5日、毎日の通学を原則とするところもあれば、私の所のように、三日でも四日でもよかったり、時間帯の融通が聞いたりするところがあります。
モンテッソーリをこれから選ぼうとする方へのアドバイスは、やはり先生が重要です。その学校の先生の質、方針を良く調べてから判断するべきでしょう。
(SweetHeart・・・このCA在住のディーとの出会いが私のモンテッソーリとの出遭いでもありました。現在、彼女の息子カイルはNY
Universityの1年生。NYで芸術を学びたいという自らの意思で初めてCAの親元を離れて勉強しています。去年、10年ぶりに会ったカイルは、将来進むべき道をはっきりと見定めている、しっかりとした青年になっていました。)
モンテッソーリでしていることの一例
長男は3年間モンテッソーリに通い、現在、次男が通い始めて1年目になります。この通算4年間の中で、私が、垣間見た園での様子を紹介します。
●にんじんを切る・・・子どものために小さなナイフ(絶対、指とかが切れないもの)、まな板、皮むき器、ボールが用意してあります。子どもは、まずボールに水を汲む作業から始め、次にニンジンをその中で洗い、皮をむき、ナイフで好きな大きさに切って、切り終わると、他の作業をしている子たちに配ってあるいていました。
●ボタンつけ・・・大きなボタンと針、小さな布とそれを押さえおく刺繍用の止め輪。(今、次男はこれに凝っていて、多分20作目くらいを家に持って帰ってきましたが、針が、かなり一定の所にてい随分上達しました。)
●コルク板に様々な形をした穴あきプラスチックを画鋲で止め、飛行機、人形などの形にしていく。
●大きいビーズにモールを通して首飾りや腕輪を作る。
●さまざまな大陸の地図に国別に色を塗る。(最後に先生が、国の名前を一緒に書きこんでくれる。)
●トレーシングペーパーを使って、アルファベットを写していく。
●動物の名前と、その動物の最初のアルファベット文字合わせ。
●10種類くらいの野菜や果物を切り、切った側面を絵の具につけてハンコウのようにペタペタ模造紙に様々な形を押しつける。
●ミニチュアサイズの恐竜と、恐竜の絵カード合わせ。
●プレイ・ドウ(色付き粘土)の工作道具が非常に充実している。
●その他、ありとあらゆる教材が壁に備え付けてある棚に置いてあり、子どもたちは、朝、登園して来た順に、その中から好きな物を選んで作業にとりかかります。作業に当たっては、教室内の4つの大きなテーブルで椅子に座ってやることもできるし、部屋の隅に10数枚に置いてある玄関マットを広げて、その上でやることもできます。一つの作業が終わったら、必ず自分で全て片付けをします。
●この園には、庭がありませんが、歩いて5分の所に大きな公園があるので、天気の良い日は、毎日1時間くらい自由な外遊びがあります。
●部屋の隅に、フィッシュ・クラッカーと薄めたリンゴジュースが置いてあって、お腹がすくと子ども達は好きなときに、そこに行って、自分で紙コップにジュースを注ぎ、クラッカーをナプキンに取って、食べることが出来ます。
●その他、エクストラ・カリキュラムとして、学期ごとに外から先生を招いてフランス語、スペイン語、音楽、ダンスなどの授業が行われます。
●アメリカでは、5歳になると小学校の準備期間のような感じで、自分の上がる小学校内のキンダーに入る子が多いですが、このモンテッソーリでも、5歳児まで受け入れ、3歳児と一緒のクラスにはいますが、キンダーで教えるべき読み書き、数字も個人的に教えてくれます。この園に子どもを通わせる親にとっては、5歳でモンテッソーリをやめさせて、小学校付属のキンダーに通わせるか、残るかは非常に大きな選択となっています。
ちなみに、このモンテッソーリは、5日全日(8時40分〜2時) 3800ドル(年間)で、モンテッソーリにしては、安い方だと思います。マンハッタンあたりでは、倍以上する所も結構あると聞いています。先生一人とアシスタント一人で、生徒20人〜23人前後です。上記の校長先生の推奨する人数に比べると、ちょっと多いですが、半日つまり11時頃には帰ってしまう子も多くいるので、多すぎるという感じはしません。
投稿から
Q.モンテッソーリはアカデミック?
はじめまして。カリフォルニア在住です。娘をモンテッソリプリスクールに入れたくおもっており興味を持っています。そこでプログラムについて教えていただきたいのですが、かなりアカデミックだということを聞いたことがあるのですが本当ですか?5歳で卒業時には本が読めるとか文章が書けるとか聞きました。詰め込み式のお勉強重視幼稚園なのでしょうか?
A.
モンテッソーリ=アカデミックということはないと私は、思います。確かに、モンテッソーリには、他の一般の幼稚園に比べれば、オモチャ屋さんで売っているような玩具は置いていなし、ただ単に塗り絵をしたりということも少ないかもしれません。
モンテッソーリに置いてある教材は、玩具というより知育おもちゃのようですが、それは学校の勉強を先取りするための教材ではなく、0歳から6歳の子どもがその成長段階で5感を通して興味を持って行く道具などを発展させたものです。
手作業のものが多く、自然に整理能力がついたり、手が器用になったり、数やABCを覚えるようになったり、ということは確かにあります。個々人の能力、良いところ、個性を伸ばすということを積極的にやるので、場合によっては、算数がとてもよくできて、5歳の段階で掛け算ができてしまったということもありますが、それは、その子が数字に強い興味を持ったために、モンテッソーリ教育を通して上手に伸びたということです。
ちなみに現在9歳の長男は、モンテにいた頃、数字の羅列に非常に感心を示したため、毎日毎日、細い紙を少しずつつなげて卒業するまでに0から1万まで書きつづけ、その紙は学校の庭を一周するほど長くなりました。でも、彼は、毎日、勉強としてではなく遊びとしてやっていましたし、だからと言って、足し算ができたわけでも掛け算ができたわけでもありませんでした。
それでも、モンテッソーリを卒園した後、7歳を過ぎてからの算数や英語の伸びには目を見張るものがあったのは、モンテッソーリでの土台があったからだと思っています。
モンテ、イコール、アカデミックではなく、やはりモンテは個性を伸ばす、集中力を育てる、いう将来成長していく上で必要な土台を作ってくれるところだと私は考えています。
Q.元気のよい子にモンテッソーリは合うでしょうか?
3歳になる息子のプレスクールを探しています。モンテッソーリを見学し、子供達が穏やかに自分の好きなことに集中している姿に共感を持ちましたが、外に出て元気に遊んだり、みんなで歌って踊ってなどという姿はみられませんでした。プログラム自体は素晴らしく是非行かせてみたいと思う反面、元気の良い跳んだりはねたり踊ったりの大好きな息子に向いているか決心がつきません。モンテッソーリを経験された方、良かった事残念だった事などありましたらお聞かせください。ありがとうございます。
A.
うちの長女をモンテッソリのプリスクールに行かせています。彼女の場合は、おとなしくて、大きな声で騒ぐような子供が苦手なタイプで、モンテッソリは大当たり!!
という感じでした。2時間半のプログラムですが、そのうち30分は外で遊んでます。サークルタイムでは、歌をうたったり踊ったりしていますし、何より娘が行くのを楽しみにしています。ただ、次女はもっと活発なタイプで、モンテッソリ、どうかな、、、と、今考え中です。やはり、合う、合わないは子供のタイプによるのではないでしょうか。
うちの3歳8ヶ月の息子も最近モンテッソリのプりスクールに通い始めました。選んだきっかけは、自宅から近いということと、システムがしっかりしてそう ということでした。見学のときに、教室やろうかを走っている子どもが先生に注意されていたのが少しきになりました。うちの息子もとんだり走ったりがすきなので、むいていないか? と思ったからです。実際かよいはじめてまだ4日しかたってませんが、息子はけっこう楽しそうです。私の印象からお勉強系のイメージがあるので、いまでもここで よかったのか少し不安です。
先生達も日本の幼稚園にいるようなはつらつとした感じではなく おちついた感じというか。9月から新学期が始まりますので、これからも様子をみようと思ってます。息子のふだんの様子が元気がなかったり、、と変わってくるのであれば 転園も考えるつもりです。 なるべく、私自身も園とかかわりをもって 先生ともいろいろ話しをしていくつもりでいます。他にもモンテッソリに通わせている方がいらっしゃったら お子さんの様子や園の様子を教えてもらえると うれしいです
我が家の9歳はモンテッソーリに3年間通いました。下の4歳も通いはじめて1年になります。二人とも、一時もじっとしていないような活発な子たちですが、モンテッソーリの静かな雰囲気にも問題なくなじんでます。私は、却って、こういう活発な子だから、静かに何かに集中できる時間は大切なんじゃないかとも思っています。別に、静かにすることが苦痛という感じではなく、最初から、静かな時間は静かな時間として、受け入れてしまっているようです。そのせいか、何かをやっている時の集中力は二人ともすごいです。
私が今のモンテを選んだ理由のもう一つは、園庭のない小さな学校ですが、毎日すぐ近くの公園に連れて行って思いきり外遊びもさせてくれるからです。やはり、静かな時間と大暴れできる時間の両方がなくてはと思います。
モンテッソーリの問題点/我が家のケースですが、全体的には気にいっていたので、他の国に引っ越してからも、系列校を紹介してもらい通っていました。
最初は、2歳半で入学を許可されるので、6歳までの子のいるモンテッソーリの2歳半〜6歳のクラスで、体は大きくても「まだベビーだから」といわれて、自分より体だけは大きな子に抱きしめられたり、一番小さい子としてみんなに大事にされる経験はしているのですが、4歳半になってインターに通うことになり、自分が年長者として年少者の世話をするという体験に欠けてしまったので、どうせ通わせるなら2年半くらい通った方よかったな〜と思います。
それから、お食事/スナックタイムも
モンテッソーリ式にされて、好きな時に勝手に食べるというやり方も実践されている学校はちょっとな〜と思います。
いろいろな体験談どうもありがとうございました。活発な子だからこそという一言にははっとさせられました。静かに集中できる機会をあたえられるのも大切なんですね。以前モンテッソーリの子供は学校でコントロールされている環境にあるため、帰宅後に爆発ストレス発散!という事が多いと聞いた記憶があるのですが、それもある意味それだけの時間を集中出来ている証拠なのかななんて思いもします。見学した園はスナックバーを実践していてちょっと不安に思いましたが、メニューがキャロットスティックとかだったので目をつぶりました。でも恐らくうちの食いしん坊モンスターはスナックバーを見て大はしゃぎするだろうと今から頭が痛いです。こーゆさん、お子さんの通園のご様子、またよろしかったらお話聞かせてくださいね。みなさんどうもありがとうございました!とりあえず通わせてみて息子に合うか様子を見てみようかと思います。
マータイさんの、帰宅後爆発する子がいるという件で思い出したことがあります。上の子がモンテッソーリ卒園後、カソリック系の、そりゃ厳しい、日本の厳しい私立も真っ青と思われるような学校に入りました。(家から5分だったためと夫もカソリック系のため。)とにかく、常に静寂を求められる学校で、子どもたちは校内では、とてもお行儀がいいです。授業参観に行くと、30人近くの一年生達もキチット静かに座って、黙々と先生に言われたことをやっていて、まるでお葬式みたいでした。(それを素晴らしいと絶賛する父母ももちろんいます。)
ところが、この同じ子達を家に呼んだり、誕生日パーティーによんだりすると、皆、豹変してまるで野生のアニマルそのものになります。行儀なんて考える前に、エネルギーが爆発しちゃって、どうにもコントロールがきかないようなんです。これは、多くのお母さんが指摘していることでした。あんまり抑圧されることは、よくないなーとつくづく思いましたし、学校自体にも疑問を持ち、結局、他にも理由はありますが2年生いっぱいで、もっと自由な校風のところに転校させました。
ただカソリック系の児童が学校で静かに座っているのとモンテッソーリの子が静かに座っているのとでは、全然本質が違うと思います。カソリック系の学校の抑圧の仕方は、先生がどなる、罰を与えるなどの強制的抑圧の仕方です。モンテッソーリの場合は、子どもたちが自分で選んだプロジェクトに集中しているために自然に生まれる静けさです。
それは息子自身が一番よくわかっていることで、モンテッソーリは楽しく毎日通っていましたが、カソリックの学校へは、いきなり不適応を起こしましたから。
また帰宅後、エネルギーが爆発するのも、モンテッソーリに通っていた頃は、ポジティブなエネルギーの発散のさせかたをしていました。カソリックで抑圧されていた頃は、その反対に非常にネガティブで不機嫌なエネルギーの発散のしかたをしていたと今振りかえると思います。
モンテッソリーも経営者によって、千差万別だと思います。うちの子の通っているところは息抜きする時間がありますが、その辺も観察されるとよいかもしれませんね。
その他のSweetHeartお薦めの相良敦子さんのモンテッソーリ関連の著書
幼児期には2度チャンスがある−こ復活する子どもたち
この数年読んだ本の中で大変感動した本の中の一冊です。
我が家の息子は二人ともモンテッソーリ育ち。モンテッソーリとは、6年の付き合いになるにもかかわらず、この本を読んで、実は私はモンテッソーリのことを何も理解していなかったのではないかとショックを受けました。モンテッソーリ教育を本当に実践するには、母親が子どもの成長家庭をモンテッソーリの視点からしっかりと理解し意識して子育てをすることがいかに大切かということが、この本を読むとわかります。
特に長男を育てていた新米ママの頃、息子がティッシューを箱から全て取り出したり、家中の扉という扉を開けたり、穴という穴にものを詰めてしまったりという行動は非常に不可解であり迷惑な行動でしたが、、実は幼児の成長、発達にはとても大切なことだったということには気づきませんでした。
このような本に第1子を生んだ時に、または育児中に出会っていたらと半ば悔やむような気持ちでいっぱいです。
本の題名とおり、幼児期には第一期1歳〜3歳、第二期4歳〜6歳の2度こどもには大事な時期があり、この時期には例え子どもの心に歪みが生じていたとしても自然に正常化し、内側から自発的エネルギーを出して良くなるチャンスがあるというのです。幼児期の子どものサインを見逃さない。そして子ども自らの力を引き出す教育法とは・・・を見事に綴った本です。全ての親に、そしてこれから親になる方に読んでいただきたい本です。
ママ、ひとりでするのを手伝ってね!
モンテッソーリ教材が注文できるところ:
Bambini Montessori Materials マレーシアの会社(世界中に郵送)
The Learning Store by Lakeview カナダの会社(世界中に郵送) |