頑固なこどもとの上手なつきあい方

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 これだけでなんか本の題名になりそうですが、実は頑固な子どもほど本来、一番楽な子どもだと思うのです。私達は頑固な子どもは手に追えなくて困るといいがちです。まあ、育てる側としてはたいへんかもしれませんが、見方をちょっと変えてみると案外楽なのです。それは頑固な子どもほど自分の意思をきちんと持っているからなのです。それだけの主張が出きるということは21世紀においてとても大切な要素を備えているということです。

うちの娘も相当な頑固者です。これは夫の頑固さを受け継いだと私は心の中で思っています。だから夫はその頑固娘を一番上手に扱えるかと言うとこれまただめなのです。つまり頑固同士心が通じ合うわけでもありません。

私が「ご飯食べなさい。」といっても本人がどうしても食べたくないと思ったら、何がなんでも食べません。「食べなかったら、~だからね。」なんて交換条件を出しても効果まったくなしです。本人は食べないと決めたら食べません。

それならです。いっそうのことほっておくのです。おなかが空いたらきっと下にそっと下りてくるでしょう。今食べなくても、あとで食べればそれでもいいではないですか。そりゃ、母親の都合と言うものがあります。いつまでたっても台所は片付かない。我が家の方針では全員が揃って初めて食べるが実行できてません。こども一人のために自分のスケジュールが狂うのは実に憤慨でしょう。

しかし考えても見てください。ここで何が大切かということです。彼女の自己主張はすばらしいものではないでしょうか。いまどきこれだけの頑固を通し、自己主張を貫ける強い精神の持ち主はどれほどいるでしょうか。言われるままに動く、依頼心が強い、自立心が無い、そんな子どもが増えている中、このような強い精神力を育成できるチャンスはみのがしてはいけないのかもしれません。それでは甘やかしていると思われる方もいらっしゃるでしょう。しかしそれとは少しニュアンスが違うと思います。本人はそれなりの根拠があり、自分が絶対に正しいと信じて、そのような反抗に出ているのです。単なる意味の裏づけの無いわがままとはまた別です。

しかもこのようなことはそうしょっちゅうあるわけではないはずです。それならば1ヶ月に一度夜ご飯を食べなくても死にゃしないと腹をくくるのはいかがでしょうか。

まあ、うちの場合は、少し時間がたって本人が落ち着いた頃、彼女は私の前にひょこっと現れ、さっきのことがうそのような笑みを浮かべることがあります。たいていその頃には怒りもおさまっています。そしてけんかをした相手である兄貴がいないのを見計らって食べ始めます。

子どもの頑固はプライドでもあるのです。だから頑固を貫かせればいいのです。やがて嵐が通過すれば、すぐ元通りになるものです。嵐が来たからとあわてる事もないのです。これも成長過程のひとつ、やがてこの頑固さが大人になってよい動力になるはずです。

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