相談の中でよくあるのが、夫と子育ての方針が合わないという悩みだ。
インドネ シアのジャングル育ちの夫は子どもがおなかが空いたときに勝手 におや つを食べればよいという。いつも家にはフルーツが置いてあった。いつ食べてもよかった。けれども日本で育ち、甘いものに囲まれて育った日本人の妻はおやつ はだらだらと食べるのでなく、決まった時間に与えたいという。
また、アメリカのいなか育ちの夫は自分は小さい頃、好きな時に思いっきり外に出て遊んでいたといって、子ども を勝手に外に自由に出させる。日本人の妻はここはアメリカで道路に一歩出れば、車にはねられる危険性もあるので、ドアの子どもの手の届かない ところに鍵を かけるというが、夫は反対。さらに、アメリカ人の夫は夕食にチョコレートミルクを子どもに与え、自分はコーラを飲む。しかし、日本人の妻は夕食は甘い飲み物は避 け、水だけにしたいという。
このような子育て方針の違いでしょっちゅうけんかをしているカップルは多い。今は世界が狭くなった
だけに、中国で 育った夫が日本で育っ た妻とアメリカで出会って、二人がパナマに住むこともある。ただでさえ、文化の違う二人が、育ったこともない国に来て、そこでぜんぜん新しい 環境で子ども を育てていることもあるのだ。
しかし、it's a problem when both parents are not in agreement on how they want to raise their children. (子育て方針において両親が一致していないとそれは問題である)そのためにも、まず、お互いにどうしてほしいかを書き出してほしい。そして、それをお互い に読みあって、どうしたら、お互いに妥協できる線を見出すことが できるのかを話し合ってほしい。子育て方針が違っていたら、子ども達は困惑するばかりである。子育て方針の違いを、お互いが違う文化から来た からと放って おいてほしくない。夫婦において違いを受け入れることは大切であり、それぞれの文化を維持するのはよいであろう。しかしこと、子どもの育児方 針においては、一致が必要であろう。
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