「愛に生きる」才能は生まれつきではない

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What is man's ultimate direction in life? It is to look for love, truth, virtue, and beauty
-- Shinichi Suzuki

「人間の人生における最も重要な方向とは何か?それは愛と真実と徳と美を探すことです。」
−−鈴木 鎮一


"Man is a child of his environment"
-- Shinichi Suzuki

「人は環境の子なり」
−−鈴木 鎮一

「すべての子どもはよく育つ。産まれつきの才能なんてない。育て方一つでだれでもが、生の喜びを感じ、あたたかい人間性を養うことができるようになる」

あのバイオリンの鈴木メソッドの鈴木さんが書いた本です。鈴木さんは「すべての子どもはよく育つ。産まれつきの才能なんてない。育て方一つでだれでもが、生の喜びを感じ、あたたかい人間性を養うことができるようになる」と書いています。

育児・・子を育てる、というよりも、親のあり方一つで子どもはいかようにも育つということを教えてくれる本です。つまり親が育たなければならないということです。

一つのエピソードとして、鈴木さんが、戦時中に両親を亡くした幼い弟子をひきとって育てることになります。この子は、両親を亡くして鈴木さんの元に来るまで、飲み屋を営む叔父さんの店の手伝いをしながら3年ほど過ごしていました。その間にいろいろと悪い習慣を身につけたらしく鈴木さんの家族のもの達が文句を言い出します。そこで、鈴木さんは、「彼をしかってはいけない。みなして小言を言えば、必ずひがみ心が育つ。家中が黙って、もっとよい作法、よい行動の生活をするようにしよう。そういう環境を作ろう。」と提唱するのです、やがて彼は立派な青年に成長していきます。子育てに対する真実と愛があると思った本です。

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