昨晩8時ごろ、ドアのチャイムが鳴ったので開けて見ると、写真のようなカワイイ女の子達が鈴を手に立っていて一斉にクリスマスの歌を歌いだした。
歌の途中で、横に立っていた夫がコソッと「歌の後にクッキーかキャンディーをあげるんだよ。」と耳打ちするので『えー、まだクッキーも何も焼いてないし、キャンディーも置いてないよー。』と心の中で慌てふためいたが、時すでに遅し。子どもたちは、歌い終わるとメリークリスマスと元気な声で叫びながら次の家に走って行ってしまった。
このように子どもに限らず、クリスマス前に近所の家々をまわってクリスマスソングを歌って歩くことを「キャロリング」という言うそうで、元々は教会に来られない人の家々を聖歌を歌ってまわったのが始まりだそうである。
こうやって我が家に、キャロリングが訪れたのは、長年アメリカに住んでいるにもかかわらず初めての経験だったし、クッキーなどをあげる習慣も知らなかったので、まったく不意をつかれた形になってしまった。
右の方で赤ちゃんを抱いているのは、隣の人だが、彼女が最後に「メリークリスマスは日本語で何て言うの?」と聞くので、『日本でもメリークリスマスと言います。」と言うのも、なんだか変かも、と一瞬思い、とっさに「日本人はクリスチャン国ではないのでメリークリスマスと言う言葉はないのよ。」と言ってしまったが、彼女は鳩が豆鉄砲とくらったような顔していた。もうちょっと良い答え方があったかしら、とドアを閉めてから考えてしまった。