幼児期には2度チャンスがある


幼児期には2度チャンスがある-こ復活する子どもたち

この数年読んだ本の中で大変感動した本の中の一冊です。

我が家の息子は二人ともモンテッソーリ育ち。モンテッソーリとは、6年の付き合いになるにもかかわらず、この本を読んで、実は私はモンテッソーリのことを何も理解していなかったのではないかとショックを受けました。

モンテッソーリ教育を本当に実践するには、母親が子どもの成長家庭をモンテッソーリの視点からしっかりと理解し意識して子育てをすることがいかに大切かということが、この本を読むとわかります。

特に長男を育てていた新米ママの頃、息子がティッシューを箱から全て取り出したり、家中の扉という扉を開けたり、穴という穴にものを詰めてしまったりという行動は非常に不可解であり迷惑な行動でしたが、、実は幼児の成長、発達にはとても大切なことだったということには気づきませんでした。

このような本に第1子を生んだ時に、または育児中に出会っていたらと半ば悔やむような気持ちでいっぱいです。

本の題名とおり、幼児期には第一期1歳~3歳、第二期4歳~6歳の2度こどもには大事な時期があり、この時期には例え子どもの心に歪みが生じていたとしても自然に正常化し、内側から自発的エネルギーを出して良くなるチャンスがあるというのです。

この本では、日本中を震撼とさせた1997年の14歳の少年が小学生を殺害し首を切断した事件の少年の心の闇をまず冒頭で取り上げています。少年自らが「俺の心の中には魔物がいる」と書いているその魔物とは何なのか?それは幼児期の歪みから生じたのではないか。そしてその歪みは、あらゆる家庭で親の気づかないうちに生じてしまうものではないのか。それが学級崩壊、その他、現代に起きている様々な子ども達の問題にも通じているのではないか。

幼児期の子どものサインを見逃さない。そして子ども自らの力を引き出す教育法とは・・・を見事に綴った本です。

全ての親に、そしてこれから親になる方に読んでいただきたい本です。

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