今までアメリカ人老若男女の肥満が国民的大問題になっているということは何度か書きましたが、最近では赤ちゃんの肥満も進んでいて市場に出回っている標準のカーシートが、巨大化している多くの赤ちゃんの体型には小さすぎて危険ということで基準の見直しがされています。
今朝のラジオニュースで、面白いリサーチ結果を発表していました。
欧米では一般的に貧しい人ほど肥満率が高い傾向にあるというこで、日英の研究者が、その原因を突き止めるために共同リサーチを行ったところ、予想外な発見があったというのです。
それは両国とも確かに低所得者層がより太ってはいるけれども、アメリカ人の高所得者白人と、イギリス人の低所得者白人を比べた場合、金持ちアメリカ人の方が、貧乏イギリス人よりも、はるかに太っているどころか糖尿病、心臓病など全てにおいて疾患率が高いという結果が出たのでした。(このリサーチが白人に限ったのは、移民などの食文化の影響を排除するためだそうです。)
研究者は、アメリカ人がより肥満で不健康なのは、ヨーロッパに比べアメリカ人は働く時間がはるかに長く、ストレスが大きく、家族やコミュニティーから精神的に疎遠になりがちで自分自身の体にも注意を払わないことが原因ではないかと言っていました。
また、他のチャンネルでは別の有識者が同じ問題を取り上げて、アメリカではタバコに関しては家庭、職場、公共の場から追い出すことに成功し手が届きにくくなったため禁煙することがよりたやすくなったが、食に関しては、家庭、学校、オフィスなどありとあらゆる場にジャンクフードの自販機がありストレスを食べることで紛らわす機会を増加させているのだ、と言っていました。
確かに、そのような原因もあるとは思いますが、私はやはり、アメリカ人は食べるものに無頓着すぎる、親の無頓着が子どもの食への無頓着となり、さらなる世代連鎖でアメリカ人は肥満を続け、もうどうにも止まらない状態になっているように思うのです。
たとえば日本ではレストランでのお子様メニューと言ったら、大人向けの食べ物を小さくしたサイズのことが多いですが、アメリカのレストランでのキッズメニューは、大抵どこに言っても、フライドチキン、ホットドック、フライドポテトにソーダなどというメニューです。学校のランチメニューもほぼ同様の内容ですから、下手すると子ども達は朝はシリアル、昼、夕食はホットドックにピザなんてことにもなるわけです。味覚を発達させるためには小さい頃の食生活が非常に大切だと聞いたことがありますが、こんな状態ではアメリカの子どもが味覚音痴になっても無理ありません。
先日、友達からのメールで日本のテレビ番組で外国人が日本の中の「クールなもの」を探すという番組で日本の幼稚園児の持参する素晴らしいママの手作り弁当を挙げていたそうです。特にアメリカに長年住んでいるとあのお弁当を見ると感動に近いものがあります。ママたちのお弁当にかける執念には脱帽します。
私同様アメリカ生活の長い友人が、先週末、中学生の息子さんの通う日本人補習校のピクニックがあったので5時半起きで気合を入れてお弁当を作ってあげたにもかかわらず、帰ってきた息子さんに「クラスの15人中ぼくのお弁当の豪華度は14位だった」と言われてガックリ来るとともに、幼稚園時代から鍛えあげられた日本のお母さん達の弁当技にはかなわないと実感したそうです。日本でもアメリカ型の食生活が入ってきて肥満が増えているとは言え、まだまだ日本のお母さんたちの食へのこだわりや関心度は一般のアメリカ人に比べれば、はるかに高く、日本人全体の健康をしっかりと支えているのだと思います。
在日です、先日同じ幼稚園に通うアメリカ人のお母さんと弁当参観の後話したことです。
彼女は日本人の子供たちのお弁当を見て相当なショックと彼女の子供に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだとかなり落ち込んでいました。彼女の子供は二段弁当箱の一段目に白米、上段は生のニンジンときゅうりだったそうです、ご主人も日本人ではないので言葉も習慣も分からない所で頑張る彼女に出来る限り手助けしようと思ってきましたが、弁当の中身までは気が回らなかった私です。
本当に素晴らしいお弁当を全部手作りで作るお母さんも沢山居ますし、私のように手の抜けるところでは手を抜くタイプとクラス中でも半々です。
彼女が家に来た時にお弁当用冷凍食品を堂々と見せたのは言うまでもありません!早速スーパーに行って見ると明るい笑顔で帰宅した彼女です...
nevaehさん、そのアメリカ人ママのお弁当、先生も開けてビックリでしょうね。案外、子どもは気にしていないかも。でも反省していた彼女はえらいと思いました。
私も子ども達が体験入園した時には、冷凍食品大活躍でしたよ。でも、日本の冷凍食品って本当においしくて素晴らしいと思います。
ちょっと話がそれてしまいますが、そこまでお弁当にこだわる割には、最近の日本では、朝ごはんを食べて来ない子供が多いらしいですね。詳しい数字はわかりませんが、何かで読んだ事があります。食べて来ない理由の中に、お母さんが朝起きてこない、作ってくれないなんてゆうのがあって、びっくりしました。たとえばバナナなら、幼稚園児でも一人で食べれますよね。それだったらコーンフレークに牛乳かけるとか、なんて一人で考えてしまいました。コンビニで買えとお金を渡される子もいるとか(やや学年が上なんでしょうか)・・・・日本人全体が健康を考えているっていうのは、もしかしたら違うのかもと思って、ちょっと書いてしまいました。もしかしたらお弁当は人に見られるからがんばるのでは?うちの妹が言うには、日本にはお弁当用の冷凍食品があるそう。そういうの使っている人多いかもしれません。余計な話すみません!
そうですね。確かに日本でも子どもの孤食も増えていると聞いています。
それでも、アメリカに比べるとまだまだ健全かなという印象なんですが、どうなんでしょう。いずれにせよ、やっぱり母の味ってとても大切だと思います。
今日、たまたまガソリンスタンドのおじさんと、なんとなく話しこんでしまったのですが、そのおじさん、3歳の時にイタリアから移民してきて子どもの頃は、イタリア文化をそのまんま維持し続けている母や祖母をうとましく思ったこともあるけれど、今思い出すのは、やっぱりお母さんのいつも作ってくれていた手作りイタリア料理なんだそうです。
私自身大した料理が作れるわけじゃないんですが、子ども達がいつか、ママの味が懐かしいって思い出してくれるようにがんばりたいです!
私もアメリカに来た当初、アメリカ人のお弁当にびっくりしたことを思い出します。日本人から見たら、食事ではなく、おやつではないか...と。
私が思いっきり手抜きをして作ったお弁当でも、アメリカ人からは、お褒めのお言葉を頂き、恐縮してしまいます。
確かに、最近は、日本人でもご家庭によっては、ずいぶん欧米よりになっているようですが、たとえコンビニのお弁当でも、健康食なのかなあという気がします。
日本の食文化をしっかりと引き継いでいきたいと思いを込めて、せっとせと、毎日、ご飯とお味噌汁を作り続けています。
うわーーー。すっごいうれしいです。このコメントの数々・・・!私は日本に住んでいます。いつもいつも自分のお弁当はしょぼいのでは・・・汗・・と思ってやっていました。そしてサボるときもあります。サンドウィッチは手抜きでは・・と思いながらやってきましたが、母親ってみんなおんなじやねんなーと思ってほっとしました!このサイトに来て良かったです!