今、結婚掲示板で「田舎暮らしの苦痛」というタイトルで書き込みがされていて共感できる部分が多いなーと思いながら読みました。同じ国同士の結婚でも、もちろん出身地や育った家庭環境、習慣の違い、その他で大変なことも多いと思いますが、国際結婚の場合、その差がさらに大きく譲歩し切れない場合も多いような気がします。
出会った時は恋は盲目状態 + 若さ
という二つのエネルギーに押されて、「この人となら、地球の果てまでも一緒に行ける。この人と二人なら他に何もいらない」くらいの気持ちで結婚に突進してしまいます。
ところが子供もできて、そろそろ落ち着いて周りを見ると、特にそこが日本人が全然いないど田舎、さらに人種偏見の強い町だったりすると
孤独
の二文字が頭を離れなくなっていきます。
食べ物だって問題です。私も結婚当初はパン等だったし、夫は日本食が大好き!ということで「全く問題なし」、と思っていたのが、年を重ねて行くうちに、私の胃は段々日本食しか受け付けないようになって行き、夫は「毎日、醤油味は勘弁してくれー。」なんて言い出しました。
私の日本人の友人が「年とってアメリカの老人ホームに入って、毎日、マカロニチーズとか出されたりした日には生き地獄だよね。」なんて言ってましたが、まったくそのとおりだなーと思う今日この頃。
昨日、長男はキャンプに、次男は友達の家にスリープオーバーで、久々に夫婦二人で、あれやこれや話しをしていたのですが、夫が
「こどもが巣立ったら何か夢がある?」と聞くので
「私は年に3ヶ月は日本で過ごしたいなー。」と答えると
「え?ぼくはどうするの?」
「一緒に来たければ来てもいいよ。」
「ぼくは日本には住めない。人が多すぎるし、狭いし、日本語はできないし。」
「日本だって人が多くない所もあるって。それに日本語もいい加減覚えたら?」
「でも君は都会に住みたいんでしょ。僕は都会は嫌いだし、日本語もいまさら覚えられない。」
「そう、私はこの15年間、あなたが海がない所には住めないって言うから、今の所に我慢して住んできたんだから、今度はあなたがトライする番でしょ。」
「うーん・・・・そうかもしれない・・・けど・・・」
なーんて最後はどうも歯切れの悪い結末のない会話になったのでした。大体、こういう提案をしている私も、実際に子ども達が巣立った時点で、日本の両親ももういないかもしれないし、日本に住むお金だってないかもしれないし、どうなっているのかは皆目わからないわけですが、つくづく国際結婚って面倒くさいなーと思う今日この頃。
でも、先日、日本のテレビ番組(と言ってもNHKしか見られないんですが)、「新・東京人・・・待った、その熟年離婚」というような主題で、日本でも老後、田舎で晴耕雨読の生活を送りたい夫と、都会で孫達とともにのんびり過ごしたい妻が遠距離結婚という道を選んだ話をしていました。こういうのも「あり」だなーと思ったのですが、国際結婚の場合は海を隔てた遠距離になってしまうのがやっぱり問題かなーとも思います。ほんと将来のことを考えると、ちょっと暗くなり、あーあ、やっぱり国際結婚なんてするんじゃなかったかも〜なんて、ふと思ってしまうのでした。
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SweetHeartさん、こんにちは。
いつもお世話になりありがとうございます。私は日本人駐在員の妻ですが、アメリカでは家族以外は日本人とのおつきあいが無いので、毎日このサイトに訪れるのを楽しみにしています。
今回のSHさんの日記、身につまされる思いです。自分はやがて日本に帰る身ですが、それでも本心を言うと、「もう海外赴任は勘弁して欲しい。」です。若い頃は三度の飯より海外放浪が好きだったのですけれど。
アメリカが嫌だというのではありません。でも”やはり日本人だから日本がしっくりする”のだろうなと思うのです。確かに家も土地も広いです。でもその代わり何処に行くにも車・車。(アメリカ人は生涯の何パーセントを車の中で過ごすのでしょう?)芝生の手入れだって大変(夫が・・・)。食べるものはとにかく手間隙惜しまず手作りしなくてはならない。
アメリカの典型的な間取りであろう借家もなにかと使い辛い。(ドアがない部屋、台所の小さなダブルシンク等。)
更に、私達は夫婦揃って、英語での情報理解に障壁がある分、何かと不利。(←この点は国際結婚の方は問題が少ないですよね。)
離婚しても子供を連れて日本には帰国できないハーグ協定ですか?
そんなのこちらで教えていただくまで知りませんでした。
自分が当事者でない「国際結婚或いは海外移住」に対して、このようなコメントはある意味失礼なのかも分かりませんが、SHさんの日記に深く共感して、思わず出てきました。
ハルさん、コメントありがとうございます。そうなんですよね。人間って全員がそうじゃないんでしょうが、段々年を重ねると融通が利かなくなったり冒険心が萎えちゃったりってありますね。適応能力も衰えるのかな。
私もハルさんと同じで、独身時代は、1人で見知らぬ土地を旅すること住むことにも、なんらためらいはありませんでした。どちらかというと、ためらう気持ちよりも、新しい物を見てみたい、ワクワク、ドキドキという気持ちが勝っていたんだと思います。今は、その反対になりつつあり、そんな自分が悲しいなって思います。
SHさん、こんにちわ。ホームページいつも楽しく読ませてもらっています。私は欧州在住です。私も国際結婚で面倒だなと思う時が最近は特に多いんです。SHさんと旦那様の会話を読んで、私もSHさんと全く同じ考えなので書き込みたくなりました。うちは二人娘がいましてまだ小1と小3なんですけど、いつか子供が巣立ったら、年に2、3ヶ月でも日本に住みたいんです。夫は都会が嫌いで、人込み嫌い、どちらかというとアウトドアタイプの人です。日本語も話せないので、日本へ一緒に行ってもお互いにストレスになりそうです。まあ、今からずっと先の話ですし、その時には実家がなくなっていて、帰るところもなくなっているでしょうし、お金も問題もあり、実際住んでみたいとは思っても、いろいろ問題がでてきそうです。先日、日本から帰ってきましたが、すでに日本のスーパーの惣菜がなつかしいです。この国では惣菜なんてものは売ってないんですよ。食べ物がおいしく、物が豊富というのはこんなにも私をハッピーにさせるものだったんだと気づかされました。
ぺんぺん草さん。そうですよね。特に日本から戻ってきた直後って、日本のお惣菜が恋しくなりますね。私も同じです。あー、アジのお刺身おいしかったなーとか。あー、油のほどよく乗った肉が食べたいとか。2週間もすると、あきらめがつくんですけどね。
物が豊富ということと幸せ感、なるほどそうですね。失ってみてわかるって感じですね(^^