昨日テレビを見ていたら
「たった3日で生理を終わりにする薬」
というCMをやってました。「Lxxxは生理が軽くなり3日で終わるピル。これで、貴女もブルーな日から自由になれる♪」というようなものです。
立たないものを立たせたり(36時間立つ薬)、出るものを止めたり、アメリカの製薬会社は、実に自然の摂理に反する薬をお金になると思えば、どんどん開発するもんです。
いつものごとく、薬のコマーシャルに義務付けられている副作用のスピード棒読みによると、この薬の副作用は「血管が詰まる、心臓発作」ということです。興味のある方?は、こちらで製品紹介が見られます。
http://www.shortperiod.com/
ところで、今朝のニュース。私は朝6時半に息子をバス停まで送って行ってから7時のニュースを見ながら、一人朝食を食べるのが一つの楽しみで、いつも日本のNHKのニュースとCNNとNBCを交互にクリックしながら見るのですが、今朝は北朝鮮絡みのライス米国務長官の訪日に関して日本のニュースの伝えることとアメリカの伝える重要内容との違いが出ていておもしろかったです。
NHKでは、制裁に感することや、ライスさんが「あらゆる抑止力で、日本に対する安全保障を約束する。」と言っていることなどを伝えているのに対して、CNNとかNBCでは「日本は今後も核保有国になることをないということ確認した。」ということを前面に出して報道していました。
数日前のアメリカのニュースである解説者が「北朝鮮が核保有国になったことで、今後、日本、韓国などの周りの国々も抑止力として核兵器を保有するようになり、アジアにも核が拡散してしまう。」と、いかにも由々しいことだと言うように説明していました。
つまり、当たり前のことですがアメリカ人の心配は、日本とは全然違う場所にあるわけです。
そうそう、もうひとつテレビで新作映画の宣伝をしていたのです、ハリウッド映画の人々の不安を逆手に取って儲けようという根性丸出しに舌を巻きました。タイトルはBehind the Enymy Line 2 (1は、確かボスニアでの戦争のすぐ後に作られたボスニアの人ってこわーいという気持ちを駆り立てるもの)。
内容は、「北朝鮮があと3日か3時間で核爆弾をアメリカに向けて発射する。それを食い止めるため密命を帯びたアメリカの秘密部隊が北に侵入して、それを阻止する」というような内容のようです。もちろん、映画の中では、能面のような無感情人間のアジア人の悪者が、まるでゴキブリのように殴られたり、殺されたりするんでしょうね。憂鬱になります。」
たとえばイラクやアフガニスタンで問題が起こっている場合、アメリカ人(だけじゃないでしょうが)は、イラク人、アフガニスタン人という区別なく、中東の顔をした人を見て、「怖い」と思うわけです。飛行機に乗るときなど特に、コワモテの中東系の人が傍にいたら、どうしても不安になるわけです。赤ちゃんを抱いている中東系の女性を見ても「ミルク爆弾?」なんて思ってしまうわけです。
ということは、もともと中国人、韓国人、日本人などと全く区別のつかない人たちにとって、アジア人は、いっしょくたに「得体の知れない国から来た人」に映ってしまわないでしょうか?そのような心理状態が、上記のような映画によってますます増長しないでしょうか?私は、それが怖いです。