産後の性欲減退のわけ

長年、結婚掲示板への書き込みを読んでいて出産後に性欲が減退し、夫との仲もおかしくなる夫婦が結構多いと感じました。アメリカの雑誌やオンライン相談室でも、同様の書き込みを頻繁に目にするので、出産後の女性の性欲減退は万国共通なのだと以前から思っていましたが、20/20という番組の中の女性と男性の脳とホルモンに関する特集を見ていて、これはホルモンの仕業だったのだと納得しました。

「妊娠中にはエストロゲンとプロゲステロンというホルモンが増加する。特にプロゲステロンのレベルは平常の30〜40倍にもなる。

このようなホルモンの大きな変化は母親の脳のサーキットを、ハイジャックしてしまう。妊婦は、眠気、空腹、吐き気、感情の起伏を経験する。

さらに、母乳の分泌、生成に関係のあるオキシトシンやプロラクチンというホルモンは母親の脳をあたかもマリネした状態にしてしまう。特にオキシトシンは「快感ホルモン」とも呼ばれ、授乳中の母親は快感で満たされオーガズムに近い快感さえ感じる人もいる反面、夫との性的接触は疎ましくなる。

母親の全ての愛とエネルギーは無力な赤ちゃんを守ることに注がれ、満足感に満たされるが、同時に疲労感も強くなる。夫は、赤ちゃんが生まれる前までは、自分は妻にとってメインディッシュ的存在だったのが、出産後は、サイドディッシュ的存在に格下げされたと感じる。」

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