日出処の天子

manga.jpg先日、茶飲み仲間と昔感動した漫画とうい話題で盛り上がっていました。

「はいからさん」「ポーの一族」「エースをねらえ」など色々と出てきたのですが、最後に「日出処の天子」という名前が挙がりました。私は読んだことがなかったのですが聖徳太子がテーマになっていて、とても面白いということで、この名前を挙げた本人が、なんと全巻そろえてお宝として持っていたので、ありがたいことに貸してもらうことができました。

そして読み始めたら止まらない!久々のコミックの世界。一挙に全巻制覇しました。ジムにまで持って行って、周りに「いい大人がコミックなんて読んでいる」と思われないように、しっかりカバーをかけて、片隅の自転車をこぎながら読んでいるのですが、いつもなら難行苦行の30分も、この本を読んでいると、あっと言う間!

本にはさまざまな歴史上の人物が出てくるので、太古の史実に急に興味が湧いて色々とGoogleして久々に歴史を学んでしまいました。こうやって全ての歴史を勉強すれば全然苦にならないということがわかりました。

それにしても、限られた太古の昔の史実を元に、ここまで話を広げられるなんて、このコミックの作者、山岸涼子さんは天才だ〜!!と鼻息荒く思ってしまいました。ベルバラにしても、大和 和紀さんの源氏物語をコミックにした「あさきゆめみし」もそうですが、日本のコミック文化はすごい!と改めて感銘しました。

それにしても、日本のコミックは、改めて考えると美しい少年達の性愛を扱ったものが結構多いのに驚きました。これって中性的な少年たちの集団ジャニーズが流行ったりするのとも何か共通点があるような気がします。

今年の夏、日本の本屋の結構目立つ場所に男性同士が抱き合っている表紙の半コミック、半小説のようなものが置いてあって、ふと手に取ってパラパラと中身を見てしまったのですが、なんと、本当に男性同士の官能小説。ワオ〜これって、誰が読むんだろう?と思っていたら、ある日オンラインの読売新聞の「性の風景2006」という記事の中の男性キャラに「萌え」 というタイトルに目が留まりました。

この種の小説のことをヤオイと呼び、女性作者が女性読者のために書いている男性同士の恋愛はセックスを描いた作品だそうです。そして、ヤオイ好きの女性達が集まる「乙女ロード」という場所が池袋にあるんだそうな。不思議の国ニッポン!ドナルド・キーンさんも、この話題でまた1冊本が書けてしまいそうです。

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