バージニア工科大学惨劇の新しいニュースが刻々と流れていますが犯人が8歳の時に両親とともにアメリカに来た韓国人の学生だった(永住権保持者)ということも驚きの一つでした。
一般にアジア系アメリカ人やアジア系の学生は、もの静かな優等生というイメージがあり、犯罪者としてニュースに顔写真が出るようなことは大変稀です。
(有名大学では、アジア人の学生が占める割合が増え過ぎてしまったため入学規制しようという動きまで最近ではあります。)
それが、今回はアメリカ史上最悪の32人の犠牲者を出した残忍な事件の犯罪者です。絶えずニュースで流され続けている、どこにでもいそうなアジア人学生の犯人の顔を見ると複雑な気持ちです。
アメリカの韓国コミュニティーに与えた衝撃もかなり大きいものと思われます。(もし、これが日本人の青年だったらと考えてみてください。)
こういう事件が起きると、日本ではすぐにアメリカの銃規制について語られますが、(アメリカではそれほど話題にならない)アメリカの銃規制については、非常に奥が深い問題なので、私はここであえて深入り
しませんが、Gun Rightなどで検索すると山のように情報が出てきます。
ごく簡単に言うと銃を持つ権利を主張する人たちの言い分はこうです。
●もし政府が専制的になった場合、人々には政府を転覆する権利がある。(独立宣言に基づく)
●政府は集団としての市民を守る義務があるが、犠牲になる以前の特定個人を守る義務はない。したがって個人は自衛する必要がある。
●銃規制しても犯罪者は法に反して銃を保持し続けるであろうから、その場合、銃を放棄した犠牲者は自分を守る術を持たない。よって、銃規制は暴力的な犯罪をより増やす。
いずれにしても銃をもつ権利を主張する団体は政治団体への献金額がすごいらしいです。よって、銃規制の将来は暗いと感じます。
在米中ワタシの友人で韓国から移住してきた家族の中にもいろいろな選択肢を経てアメリカに来た方々がいます。もちろん、2年くらいでgave upして帰国される方もいるし、或いは母子だけ米国に住み、父は韓国で働いている、一年のうち2ヶ月だけ父が米国に来る・・・なんていう家族もいらっしゃいます。何れにせよ理由は”学歴社会に追いついていくことが大変で、子供達が遊ぶことすらできない。アメリカではその子供達が何かに秀でているものがあればそれをもとに進学もできる。単一化された受験戦争なんてバカげている。だから、ここに住んでいる。たとえ、父親が離れて暮らそうとも、子供達の先を見越しているから大丈夫だ。”と言っていました。
ワタシがクラスマザーをやった時、英語が全く理解出来ない韓国人の方に学校がスノーストームで休みだと伝えなければならない事があったのですが、言葉で伝えられなかったのでイラストを描いてそのお宅まで行きました。同様のアジア人の顔をみたお母さんは泣き始め、ワタシが韓国語を理解できなくても構わず、とうとうと話しかけてきました。大人ですら異国の地で大変なストレスがあるのに、ましては移住することに適応できないお子さんにとっては本当に大変なストレスだったことでしょう。この事件はなんだか、銃社会という問題だけではなく、韓国という国の現状も問題視されるのではと、思います。また、これは隣の日本でも大きな課題として受け止めた方がいいんじゃないかと思っています。格差社会という点で。
それにしても、哀しい事件でした。
私もSunnieさんと同じような感想を持ちました。
被害者、そのご家族、友人、その他周囲の方々の悲しみ、怒り、将来に亘る心の傷の深さは、量り得ません。私自身、暗澹たる思いを暫く持ち続けるでしょう。
その一方で、そこまで追い詰められた一移住青年。追い詰められた時、自殺ではなくて他殺、しかも世の中を震撼させる策を練り上げていった。
その一個人の運命・・・どこかで救われる道はなかったのか・・・を嘆かずにはいられません。
奇しくも、(と言うべきか)6年前池田市の小学校の事件の犯人の主張と似ていますね。たしか、あの小学校を狙ったのは、「そこの子供たちの家庭環境が非常に恵まれたものだから」と言うような意味の事を供述していると読んだ記憶があります。
身近な韓国人の知り合い(現在30代半ば?)は、大学卒業と同時にアメリカ育ちの韓国人と結婚して移住したそうです。初めは英語も話せなくて、末っ子の甘えん坊で育ったのに、親が近くにいなくて、「何故自分はアメリカに来たのか」いつも神様(彼女はクリスチャン)に訊いていたそうです。それで、子供が生まれて、育てる家庭で、理由(プラスの)が分かったと話してくれました。曰く、韓国の教育熱は全くクレイジーで人間形成に決して良いものではない。子供たちはわがまま放題。特に嫡男(男の子を喜ぶ)なんて王様扱い。韓国の甥を預かった時はとんでもない思いをした。神様は私にアメリカで子供を育てる機会を与えてくださったのだと分かった。・・・という事でした。前後して、小学校の教師をしている友人が「同僚間で、韓国人の子供の評判が悪い。それも、移住してきた子供たち。日本人や韓国人は礼儀正しいと私は信じていたのでびっくりした。」と話してくれました。ちょっと失礼かなと思いつつ、その話を前出の韓国人の知人にしたところ、大きく頷いて、「そうでしょうね。」
日本も決して威張れた状態ではありませんが、韓国や中国の場合、あまりにも急激に経済が発展したり、国際交流が盛んになったので、その弊害が顕著に現れているんだろうなと感じました。今回の事件の背景とは直結しませんが。
でも、冷静に考えると、親は苦労して自分に充分な教育を与えてくれ、良い大学にも行けた訳ですよね。出世物語さえ創れた筈です。
どうして、闇をさまよう事になったのでしょうね。
本当に悲しい事件です。
本当に残念な事件でした。
だんだんと、あの犯人のことがテレビでも報道されるようになって、私もいろいろ考えました。テレビ局に送ったビデオや写真で、彼がアメリカ社会に溶け込めずに、お金持ちの同級生を、悪く言っているのを見て、競争社会の拝金主義とかアメリカ社会の問題点も、ついているのではと思いました。お姉さんはプリンストン大学だそうで、優秀なら移民でもがんばれれば上にいける、まさにその道を行っていたのに、同じ家庭に育って弟は銃乱射の大量殺人の果てに自殺。何がそうさせたんでしょうね。何が違ったのでしょう?
最終的に彼は精神が正常ではなったと思いますが、その前に誰か助けてやれば、こんなことは起きなかったのに。前兆は何度もあったみたいなのに。
残念です。
今から7年前に、13才と11才の息子二人を連れてニュージャージーに移住してきました。アメリカ人の夫は、息子達にとっては義父になります。上の息子は現地校で5年学び、VTに進学しました。エンジニア科の2年生です。
犯人がアジア人だという噂は、事件直後から息子が何回も口にしていました。
いろんな配慮があって、発表までにかなり時間をかけられたようですが、如何せん、それが仇となって、誤報が流れたりしてしまいました。
息子は、電話口で「アジア人らしい……」と言った後、小さくため息をついてました。
そのため息の中に込められた彼の困惑が、聞こえてくるようでした。
こんな時、わたしは卑屈にも、日本人ではありませんように、と祈ってしまいました。
中国人でも韓国人でも日本人でも、どこの国であってもこういうことをした人間を憎むべきであって、出身国を憎むのは間違いだよ。
そう息子に言い聞かせながら、胸の奥ではそんな卑屈なことを考えている……。それがどうにもたまりませんでした。
でも、SweetHeartさんの日記を読んで、そういう感情も仕方の無いことかもしれないと思えるようになりました。あの事件から、VTの学生会が発行している校内新聞を読むようになりましたが、彼らが一番最初にしたことは、今回のことで動揺していた韓国政府に感謝の手紙を書いたことでした。
「今は人種、信念、階層を越え、暴力に勝とうとするすべての人々に力を与えなければならない時であり、一人の行動が、私たち学生と韓国の国民の間に壁を作ることはなく、作るようにはさせておかない」と述べたそうです。
犯人の人物像が明らかになるにつれて、上の息子との共通点が多いことに驚きました。彼も口数が少なく、社交的な弟とは正反対の、大袈裟に言うとひきこもりがちな性格の子で、英語で話すことに対するコンプレックスも強く、戦闘ゲームに明け暮れている時期もありました。
でも、人は皆、それぞれ大なり小なり暗い怒りの陰を抱えて生きています。わたしがあえて口に出して言わなくても、息子は今回の事件を彼なりに受け止め、考えているようです。隣の寮で、そしていつも通っていたクラスで、同じ年代の学生達が一瞬にして命を奪われたこと。そこまでに至る犯人の気持ち。銃の在り方など、これからも、時間をかけて、家族で話し合っていきたいと思っています。
今から7年前に、13才と11才の息子二人を連れてニュージャージーに移住してきました。アメリカ人の夫は、息子達にとっては義父になります。上の息子は現地校で5年学び、VTに進学しました。エンジニア科の2年生です。
犯人がアジア人だという噂は、事件直後から息子が何回も口にしていました。
いろんな配慮があって、発表までにかなり時間をかけられたようですが、如何せん、それが仇となって、誤報が流れたりしてしまいました。
息子は、電話口で「アジア人らしい……」と言った後、小さくため息をついてました。
そのため息の中に込められた彼の困惑が、聞こえてくるようでした。
こんな時、わたしは卑屈にも、日本人ではありませんように、と祈ってしまいました。
中国人でも韓国人でも日本人でも、どこの国であってもこういうことをした人間を憎むべきであって、出身国を憎むのは間違いだよ。
そう息子に言い聞かせながら、胸の奥ではそんな卑屈なことを考えている……。それがどうにもたまりませんでした。
でも、SweetHeartさんの日記を読んで、そういう感情も仕方の無いことかもしれないと思えるようになりました。あの事件から、VTの学生会が発行している校内新聞を読むようになりましたが、彼らが一番最初にしたことは、今回のことで動揺していた韓国政府に感謝の手紙を書いたことでした。
「今は人種、信念、階層を越え、暴力に勝とうとするすべての人々に力を与えなければならない時であり、一人の行動が、私たち学生と韓国の国民の間に壁を作ることはなく、作るようにはさせておかない」と述べたそうです。
犯人の人物像が明らかになるにつれて、上の息子との共通点が多いことに驚きました。彼も口数が少なく、社交的な弟とは正反対の、大袈裟に言うとひきこもりがちな性格の子で、英語で話すことに対するコンプレックスも強く、戦闘ゲームに明け暮れている時期もありました。
でも、人は皆、それぞれ大なり小なり暗い怒りの陰を抱えて生きています。わたしがあえて口に出して言わなくても、息子は今回の事件を彼なりに受け止め、考えているようです。隣の寮で、そしていつも通っていたクラスで、同じ年代の学生達が一瞬にして命を奪われたこと。そこまでに至る犯人の気持ち。銃の在り方など、これからも、時間をかけて、家族で話し合っていきたいと思っています。