海外に長く住んでいると日本の行事にすっかり疎くなってしまいますが、今日は、実家の母が作ってくれた折り紙の雛人形を飾ってます。一つの人形の高さは3センチ弱です。
母は超がつくほど手先が器用ですが、残念ながら私にはちっとも遺伝しませんでした。
たたむと、こんな風に四角い箱になります。折り紙は実に日本のすばらしい伝統ですね。
以前、子どもが幼稚園だった頃に、プリスクールで園児たちのお母さんも一緒に折り紙を教えたことがあるのですが、お母さん達が皆あまりに不器用でビックリしました。折鶴で最初の三角の角と角をちゃんと合わせられない人が続出しました。
手先の器用さでは、日本人とドイツ人が抜きん出ているのではないでしょうか?
この日記のお薦めの本の中でも紹介している「凍土の約束」の中で、戦後、日本人と一緒にシベリアで抑留されていたドイツ人の捕虜達が器用に廃材から色々な楽器を作って、演奏会を開いたという実話が出ていて、手先の器用さは国民性もあるんだ!と印象的でした。
義理の父は、ボケが来ているのか?車を運転する度に周りに走っている車の車種を呟き続けます。「フォード、トヨタ、トヨタAgain!Lexus、BMW、Mitsubishi、Toyota Again!!・・・・」
何時間でもこれをやるので一緒に乗っていると気が狂いそうになります。
そして車種連呼の合間に「アメリカは戦争に勝ったのに、なんでアメリカの道路には日本車とドイツ車ばかりなんだ〜〜〜!!」と叫びます。
やっぱり日本人とドイツ人は共通した手先の器用さと職人気質があるんだと思います。
ドイツ人と日本人には、ものを作るときに完璧を求めて、よりよくしていこうとする気質があると思います。国別でこう言い切ってしまうのは、かなり無謀ではありますが、実際に良いもの=日本製、ドイツ製という事実はあると思います。マイスターや職人が堂々と仕事のできる社会があると思います。
昨日も日本のプラスチック容器メーカーが、容器の軽量化、材料の削減を実現するために、容器につける溝一本まで研究し尽くしてるのを見ました。ここまでやっていけるのは、やっぱり日本人だからだな、と思いましたよ。世界のために、より良いものを!!。その結果が日本製の信頼じゃないでしょうか?
手先の器用さ、、というよりやる気があるかの問題?(折り紙の角をあわせようとする気がないアメリカ人?!)
そういえば、どうにかならないの?と何度か思った事のひとつが、ポケットサイズの写真を(8等分して)くれるときに、多くの人がまっすぐに切らない(切れない?)事。日本人なら、絶対、ゆっくり丁寧に切り分けますよね。どうでも良いことと言ってしまえばそれまでなんですが・・。
そうそう、プレゼントの包み方もかなり悲惨じゃありませんか?どうせアメリカ人の場合、ビリビリ破くものですが、きり方もめちゃくちゃなら、包み方もよれよれ・・・笑えます。