半年くらい前から、夕食後の胃のもたれが半端じゃなく、時には気持ち悪くなって吐いてしまうほどで、いよいよマズイと思って専門医に行き胃カメラを飲んできました。
胃カメラを飲むのは3回目。私は高校生の頃から十二指腸潰瘍を3回やっており、胃の不調とは長〜いおつきあいなのです。
でも最近では胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の多くはピロリ菌であり、日本人の感染率は非常に高いということがわかって来たということで、私も「これは私もピロリ菌に違いない!」と思い「この際、ピロリ菌を退治しよう」との決意で医者の門をたたきました。(英語だとピロリ菌はHelicobacter Pylori ヘリコバクター・ピローリと長ったらしいです。私はヘリコプター・ピロリって言うんだとずっと勘違いしてましたが・・・。)
医師も検査の前から「40代+日本人+東南アジアの国々旅行経験あり。」という経験から、検査の前から「正体はピロリ菌!」と確信していたところがあったのですが、先日、結果が出たら、なんとピロリ菌はないとのことでした。
原因はGastritis(胃炎)でした。ちょっと拍子抜けでした。
ということで、胃炎の薬を処方されたのですが、医師に「この薬どの位飲まなければならないんですか?」と聞くと、「For the rest of your life」とのこと。
「えー!!??」、一生って、いかにせ長くないですか〜??
その後、夫や友人にこの話をしたところ、医者に薬を処方され(胃の病気にかかわらず)、「一生飲むように」と言われた人が結構いて、『やっぱり西洋の薬は、病気を根本から治すのではなく、病気を無理やり押さえ込み続けるもの』なんだと認識しました。
結局そうやって薬を飲み続けると、私の父や義母のように70〜80代になる頃には、毎食後にテーブルの隅から隅に色とりどりの薬を並べて飲むようになるんだー、と実感しました。一つの症状を抑えると、今度は別の症状が薬の副作用で出て、それを抑えるために、また一つ、また一つと薬の種類が増えていく。まさにドミノのように・・・最後に死ぬまで。
そうは、なりたくないと「自然療法で治してみせる!」と決意したのでした。医師にも、一応その決意を話したところ「君の場合は、軽症だしそれでもいいでしょ。」とあっけなく承諾。(それじゃ一生強い薬を飲む必要性はどこに・・・。と思って、一応それも聞いたのですが、薬は将来出るであろう症状を防ぐ効果もあるので・・とのこと。なんか納得行かないです。)
さっそく、以前かかっていた針と漢方の中国医の元に行き漢方薬を処方してもらってきました。
この上海出身の中国医の先生に私は絶大な信頼を寄せています。
以前、妊娠中にひどい咳が、数ヶ月出続き、妊娠中でも安全な薬をファミリードクターにもらい飲んでも全く治らず、苦しんでいた時に、中国医の先生に処方してもらった漢方によって見事に完治したのです。
さらに先生は初診で私の脈を取った瞬間「男の子ですね。」と見事的中。さらに、その後、できれば予定日と言われている日に産みたいという私の希望を聞いて、針を打ってくれ「24時間以内に陣痛が来ますよ。」との言葉どおり、陣痛が訪れ予定日に出産できました。
しかしながら、針は高い!一回85ドルします。最近では針をカバーする保険も結構あるようなので、私の入っている保険会社に電話したところ、その答えが非常におもしろいものでした。「普通の麻酔が効かない人で、麻酔の目的のみで針を使う場合のみカバーします。」とのこと。
そこまで針の威力を認めているなら、治療目的でもカバーすればいいのに!と思ってしまいました。
それで思い出したのが、昔、台湾に住んでいた時に親知らずで両頬ががブンブンに腫れ上がってしまった同僚Mのこと。赴任したばかりで右も左もわからない彼女を、中国人上司が連れて行った歯医者で、いきなり顔に針を打たれ、これから親知らず2本を抜歯しますと言われ、「ひえ〜針だけ〜?麻酔は打ってくれないの?」と恐怖におののいたそうです。
ところが・・・なんと全く無痛だったのだそうです。「針、すご〜〜い!」と初めて針の威力を実感した出来事でした。
ところで、胃カメラですが、こっちの胃カメラは全身麻酔です。手の甲に針をうち、そこから「はい、今から麻酔入れますよ。」と言われた、ほぼその瞬間に深い眠りに落ちていました。全く不快感なく起きたら全て終わってました。西洋医学の怖いほどの威力にも驚かされました。
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