2008年8月アーカイブ

hari.gif半年くらい前から、夕食後の胃のもたれが半端じゃなく、時には気持ち悪くなって吐いてしまうほどで、いよいよマズイと思って専門医に行き胃カメラを飲んできました。

胃カメラを飲むのは3回目。私は高校生の頃から十二指腸潰瘍を3回やっており、胃の不調とは長〜いおつきあいなのです。

でも最近では胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の多くはピロリ菌であり、日本人の感染率は非常に高いということがわかって来たということで、私も「これは私もピロリ菌に違いない!」と思い「この際、ピロリ菌を退治しよう」との決意で医者の門をたたきました。(英語だとピロリ菌はHelicobacter Pylori ヘリコバクター・ピローリと長ったらしいです。私はヘリコプター・ピロリって言うんだとずっと勘違いしてましたが・・・。)

医師も検査の前から「40代+日本人+東南アジアの国々旅行経験あり。」という経験から、検査の前から「正体はピロリ菌!」と確信していたところがあったのですが、先日、結果が出たら、なんとピロリ菌はないとのことでした。

原因はGastritis(胃炎)でした。ちょっと拍子抜けでした。

ということで、胃炎の薬を処方されたのですが、医師に「この薬どの位飲まなければならないんですか?」と聞くと、「For the rest of your life」とのこと。

「えー!!??」、一生って、いかにせ長くないですか〜??

その後、夫や友人にこの話をしたところ、医者に薬を処方され(胃の病気にかかわらず)、「一生飲むように」と言われた人が結構いて、『やっぱり西洋の薬は、病気を根本から治すのではなく、病気を無理やり押さえ込み続けるもの』なんだと認識しました。

結局そうやって薬を飲み続けると、私の父や義母のように70〜80代になる頃には、毎食後にテーブルの隅から隅に色とりどりの薬を並べて飲むようになるんだー、と実感しました。一つの症状を抑えると、今度は別の症状が薬の副作用で出て、それを抑えるために、また一つ、また一つと薬の種類が増えていく。まさにドミノのように・・・最後に死ぬまで。

そうは、なりたくないと「自然療法で治してみせる!」と決意したのでした。医師にも、一応その決意を話したところ「君の場合は、軽症だしそれでもいいでしょ。」とあっけなく承諾。(それじゃ一生強い薬を飲む必要性はどこに・・・。と思って、一応それも聞いたのですが、薬は将来出るであろう症状を防ぐ効果もあるので・・とのこと。なんか納得行かないです。)

さっそく、以前かかっていた針と漢方の中国医の元に行き漢方薬を処方してもらってきました。

この上海出身の中国医の先生に私は絶大な信頼を寄せています。

以前、妊娠中にひどい咳が、数ヶ月出続き、妊娠中でも安全な薬をファミリードクターにもらい飲んでも全く治らず、苦しんでいた時に、中国医の先生に処方してもらった漢方によって見事に完治したのです。

さらに先生は初診で私の脈を取った瞬間「男の子ですね。」と見事的中。さらに、その後、できれば予定日と言われている日に産みたいという私の希望を聞いて、針を打ってくれ「24時間以内に陣痛が来ますよ。」との言葉どおり、陣痛が訪れ予定日に出産できました。

しかしながら、針は高い!一回85ドルします。最近では針をカバーする保険も結構あるようなので、私の入っている保険会社に電話したところ、その答えが非常におもしろいものでした。「普通の麻酔が効かない人で、麻酔の目的のみで針を使う場合のみカバーします。」とのこと。

そこまで針の威力を認めているなら、治療目的でもカバーすればいいのに!と思ってしまいました。

それで思い出したのが、昔、台湾に住んでいた時に親知らずで両頬ががブンブンに腫れ上がってしまった同僚Mのこと。赴任したばかりで右も左もわからない彼女を、中国人上司が連れて行った歯医者で、いきなり顔に針を打たれ、これから親知らず2本を抜歯しますと言われ、「ひえ〜針だけ〜?麻酔は打ってくれないの?」と恐怖におののいたそうです。

ところが・・・なんと全く無痛だったのだそうです。「針、すご〜〜い!」と初めて針の威力を実感した出来事でした。

ところで、胃カメラですが、こっちの胃カメラは全身麻酔です。手の甲に針をうち、そこから「はい、今から麻酔入れますよ。」と言われた、ほぼその瞬間に深い眠りに落ちていました。全く不快感なく起きたら全て終わってました。西洋医学の怖いほどの威力にも驚かされました。

オリンピック水泳史上最高齢41歳で50メートル自由形とメドレーリレーで銀メダルを3つも獲得したダラ・トーレス選手、すごいですねー。

最初のオリンピックは24年前のロス五輪で17歳の時。二度の引退、出産を経て現役復帰、5度目のオリンピック出場を決めただけでもビックリだったのに、見事に3つの銀メダルまで取ってしまいました。

インタビューに出ていたダラ選手は若々しくて美しく、とても41歳には見えませんでした。

現役復帰を決めたきっかけは、妊娠中の運動として水泳を薦められて大きなお腹で泳いでいた時に、同じプールで泳いでいた男性に競争しようと言われて、泳いでいる内に自分の中の競争心に目覚めたのだそうです。

時には10代の選手と同じくらい若く感じることもあるけれど、トレーニング後の体の回復のスピードは、やはり40代と認識させられるそうです。トレーニングの後は、専門家によるマッサージや整体などをかなり入念にしているとのこと。それにかかる金額は、なんと年間およそ10万ドル(日本円にして1000万円)だそうです。(全てスポンサーによってカバーされるそうです。)

今回のオリンピックの女子体操で銀を取ったドイツの選手も32歳のママです。

彼女は、元々ロシア選手だったそうですが、子どもが白血病になり莫大な医療費が必要となり、ロシア体操会か政府かにその費用の負担を懇願したけれども、彼女が体操選手として活躍するには既に年を取りすぎているという理由で却下されたそうです。そこにドイツが救いの手を差し伸べてくれ、そのお礼として体操選手としてドイツのためにできることをしたのだそうです。

世界中から集まるオリンピック選手たちには色々なドラマがあり、それもまた興味深いです。

baseba.jpg昨日、郵便局のカウンターの上に置いてあった“Help Pitch in For Baseball”というチラシに目が留まりました。

チラシの内容は、使わなくなった野球の道具を全世界の恵まれない子どもたちに届けるという活動についでした。

以前、テレビでキューバの子ども達が、ボロボロになった使い古しのグローブや、何重にも銀色のダックテープを巻きつけたボロボロになった球を使って、一生懸命に練習している姿を見て、このような子どもたちにアメリカや日本の多くの家庭で眠っている道具を送ることができないだろうか、と思ったことがあったのですが、チラシを見た時、これだ!と思いました。

我が家の地下室にも、1年だけしか使われなかった色々なサイズのスパイク、短くなりすぎたバット、小さくなったヘルメットなどがゴロゴロと眠っています。(もったいなくて捨てられないんです。)

これで、ようやく、我が家の野球道具たちの行き場所が決まりました。

皆さんの家でもガレージや物置に眠っている野球やソフトボールの道具はありませんか?

ホームページ:http://pitchinforbaseball.org/

Pitch In For Baseball
1901 Pennsylvania Avenue
Fort Washington, PA 19034

ダメージを受けていない修繕の必要のない状態の道具を受け付けています。 :
Youth gloves and cleats(靴)
Youth aluminum bats
Youth catcher's gear
Instructional books and videos
Teaching aids, like batting tees

champ4.jpg我が家のビッグニュース!おととい次男のリトルリーグのチームがNJ州大会で優勝しました。

ただ今年は州大会止まりです。

と言うのは私も知らなかったのですが、リトルリーグ、全米大会、世界大会への出場は、その年の4月30日で11歳と12歳になっていることが必要というルールがあって、息子のチームは年齢が一つ下のチームのためです。来年も、もし勝てば、州を越えて試合ができるようになるわけです。(道は遠い)

去年2007年の世界大会の優勝決定戦はアメリカVs.日本(東京北砂チーム)で、延長戦の末3:2で敗れるという大変感動的な試合でした。

http://www.youtube.com/watch?v=RP1M0Iye7Bo&feature=related(グラウンドに泣き崩れる日本の投手の姿には思わずもらい泣きしてしまいます。)

日本の場合、数々のアジアの競合を倒してから、やっと手に入れる世界大会出場権です。(リトルリーグは105の国で争われ、世界大会はアメリカ国内で勝ち抜いた8チームの中で優勝したチームと、国際地域での試合を勝ち抜いた8チームの中で優勝したチームが争って世界一を決定します。決勝戦は、リトルリーグ発祥の地アメリカ・ペンシルベニア州のウィリアムスポートという場所で行われます。)2006年も埼玉の川口チームが準優勝していますので日本の少年野球のレベルはかなり高いです。

それにしても、リトルリーグの場合、高校野球のように強い選手を集めた高校同士が争うのではなく、たまたま、その町に住んでいた子が集まってできたチームが争って、最終的に世界大会まで行くのだから、勝ち上がったチームにとっては、さぞ感無量なことだろうなーと思います。(越境はほとんど不可能だと思います。リトルリーグに参加する際に、その町に住んでいるという住民証明を3種類提出させられます。)

愛は傷つけない

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愛は傷つけない−−DV・モラハラ・熟年離婚・自立に向けてのガイドブック  著者ノーラ・コーリ 梨の木舎

あなたがあたらしく生きるために・・・・・・無力さからぬけだし、第一歩を踏み出そうとする女性たちへ、女性との関係を変えたいと思いはじめた男性たちへ、そして、はざまで傷ついている子どもたちへ

「愛は束縛」だと思っていませんか?

愛情の名のもとに妻や恋人を傷つけていませんか?愛情の名のもとにそれを許していませんか?

★  ☆  ★  ☆  ★  ☆  ★  ☆

SweetHeartにも執筆してくださっている、「海外で安心して赤ちゃんを産む本」でも知られているノーラ・コーリさんの新書です。

以前SweetHeartで「パートナーから精神的もしくは肉体的虐待を受けたことがありますか?」というアンケートをしたところ、300人ほどの回答を頂き、驚いたことに約3分の1の方がなんらかの虐待を受けていると答えていました。「結婚生活掲示板」にも度々、夫からの暴力、モラハラ(精神的暴力)についての書き込みがあり心が痛みます。(虐待に関してはhttp://www.sweetnet.com/dv.htmでも特集しています。)

ノーラさんはカウンセラーとして、特に、海外在住で孤立しがちなDV被害者のために、対面やEメールを通してカウンセリングをしてこられました。今回は、その経験を元に、さらに多くのDV被害者、もしくは自分がDVにあっているとさえ気づいていない女性達、でも毎日を薄氷を踏むような思いで過ごしている女性達を、一歩一歩その苦しみから解き放つためにこの本を執筆されています。

第一章の扉に書かれた言葉がモラハラ被害者の日常生活の中での行き場のない苦しみを如実に語っています。

夫の帰宅
ドアが開くと同時に
心臓がドキドキしてくる、汗が出る

今晩はいったいなにが起こるだろう?いつキレるだろう?
なにが壊されるだろう?誰が泣くだろう?
気にさわるようなものはないだろうか?部屋はきれいになっているだろうか?

何を言われても聞き流そう
反論はただ火に油を注ぐだけ
どんなにののしられても我慢しよう
この時間が過ぎさえすればまた明日が来る

私さえ我慢すれば、そう、私さえこの口を閉じていれば
嵐はいつか去る
けれど嵐は再び明日も襲う、そして次の日も、そしてまたその次の日も
永遠に終わることなく、死という幕が閉じるまで?

被害者は加害者によって毎日傷つき、悲しみの中で自信さえ失い、じっと貝のように心の殻の中で泣いています。

著者は、自分の心を守るためのいくつかの方法を提示します。「加害者にはあなたの感情を否定することはできません。それは感じ方に正しいも間違いも、よいも悪いもないからです。また加害者は、あなたにどう感ずべきかを強制もできなければ、批判もできません。どう感じるかは個人的なものです。あなたの気持ちを受け入れられないのは、加害者の問題であれ、あなたの問題ではありません。ですから、たとえ彼があなたの感情を否定しても、理解を求めず、自分の気持ちを確認したと、とられれば心は傷つかないでしょう。」

「加害者のやることは矛盾だらけです。(中略)・・・理不尽なことばかりを言います。それに惑わされてはいけません。彼の言うことを信じたら彼の世界引き込まれ、自分の考えがゆらぎます。自分の見解がまともであることを断固信じ、加害者とは違う認識の世界にいることを自覚していれば、相手に惑わされなくなるでしょう。(後略)・・・」

また被害者が別れを決意した場合のステップ、別れてから自分を取り戻すまでのステップなどもあります。

1章 DVとは
2章 なぜ傷つけるのか?ーなぜ虐待に出るのか
3章 迷いーとどまるかそれとも分かれるか
4章 子どもたちへの影響
5章 踏みとどまることからの希望ー迷いから決断へ
6章 別れる決心をしたあなたへ

今、現在苦しみの中で日々を過ごしている方が明るい明日を迎えるための第一歩のための心のガイドブックとしてお薦めします。

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