ADHDの子の脳の成長

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ADHD(注意欠陥多動性障害)の研究による新たな発見に関する興味深い記事です。

ADHDの子どもの脳のいくつかの分野はADHDではない子どもに比べて成熟が平均で3年遅れるけれども、多くの子は最終的にはADHDのない子に追いつき(成人してからかもしれないけれども)同じ成熟度に達するというものです。

最も遅れが顕著な分野は思考、注意、計画を司る分野だそうです。

この研究結果によって、多くのADHDの子が成長するにつれ症状が落ち着いてくることを説明できます。

ADHDだったと言われているエジソンしかりですが、ADHDの子は同じように発達していることを前提として同年齢の子を並列に並べた教育システムの中では(特に日本の教育システムにおいては・・)、なかなか理解されず問題児とされてしまう理由も納得できるところです。

ADHDの子には、ゆっくりと成長できる環境が必要なのだと思います。

http://www.cnn.com/2008/HEALTH/dailydose/11/25/adhd.kids.brain/index.html

研究に関するさらに詳しい記事(ADHDの脳の発達する様子が動画で見られます。)↓

http://www.sciencentral.com/articles/view.php3?article_id=218393021&cat=1_5

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コメント(2)

私は大人になってから自分がADHDだと分かりました。子どもの頃は集団生活に馴染めず、先生やクラスメートから嫌われていました。忘れ物が多い、片づけられない、先生の話が耳に入ってきませんでした。私が子どものときにはADHDなど知られていませんでしたし、親も注意散漫くらいにしか思っていなかったようです。いじめの対象になったことで、自分のADHDな部分を欠点だと捉え、長年改善するよう自力で頑張ってきました。成人した今、多少変な人であるかもしれないけど、ごく普通に社会生活を送っていると思います。子どものときに親には地元の公立学校ではなく、校風が自由な私立校へ行かせて欲しいとお願いしたことがあります。子どもなりに自分に合う環境を求めていたのだろうと思います。成人になって自らの意思で環境を選んだり、ライフスタイルを決められるようになって、より自分らしく生きれるようになったと思います。

貴重なコメントありがとうございました。名前のないことに対して自力で頑張るのは、さぞかし大変だったことと思います。また、自分ではどうしようもできない行動が、いじめの対象になってしまうとは本当に悲しいですね。ADHDという名前が一般的になってきた今でも、きっと苦しんでいる子や親が、たくさんいると思います。

日本でもさらにADHDに対する理解が深まりADHDの子どもたちが劣等感を感じることなく、ゆっくりと成長できる環境や教育が広まればいいと思います。(先日、NHKのクローズアップ現代という番組で日本では、まだまだADHDに対する理解や学校の取り組みが遅れていると言っていました。)

また私が思うのは、はっきりとADHDだと診断されなくても、その境目にいるような子は結構たくさんいるのではないかと思うのです。親は、色々な分野で、ゆっくりと育つ子もいるのだということを理解していれば、いたずらに焦りフラストレーションを感じることなく、ゆったりと子育てできるのではないかと思います。一生の間に3年や4年の遅れなどなんと言うこともないという社会であればいいなと思います。

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