トイレットトレーニングは早く始めた方が時間がかかる

　

フィラデルフィアこども病院が17ヶ月〜19ヶ月の378人の幼児を対象にした研究で、トイレットトレーニングは早く始め過ぎると時間がかかるという結果が出た。

27ヶ月前にトレーニングを始めた子ども達は、トレーニングを完了するのに10ヶ月〜15ヶ月かかったのに対し、27ヶ月以降にトレーニングを始めた子ども達は5ヶ月〜10ヶ月でトレーニングを完了した。

また、一般に男の子の方が女の子よりも完了の時期が遅かった。

さらに、研究者はトレーニングを早く始めても遅く始めても、トイレットトレーニングを始める時期に関係していると今まで思われていた便秘や、排便を我慢することに影響はなかったとしている。

Source: Nathan J. Blum, MD; Bruce Taubman, MD; Nicole Nemeth, MD; Pediatrics, April 2003

子どもがトイレットトレーニングの準備ができているかどうかの目安

by アメリカ小児科アカデミー

• 日中少なくとも２時間おしっこをしない。昼寝の後、おしめがぬれていない。

• 排便の時間が規則的で予測しうる。

• 排尿、排便をしようとする時に、表情や、姿勢、言葉などで、わかる。

• 子どもが単純な支持に従うことができる。

• トイレの出入りができ、自分で衣服を脱ぐことができる。

• 塗れたおしめを気持ち悪いと思い、変えて欲しいように見える。

• トイレやポッティーを使いたいと自分から言う。

• 普通のパンツをはきたがる。

• 親や兄姉がすることを真似ることを楽しむ

• 親の後をついてトイレに行き、トイレがどのように使用されているのか見る。

• 親が喜んだり誉めたりすることをやろうとする。

• 子どもにとって他のストレスのない時期を選んだ方がいい。例えば離乳、おしゃぶりをやめる、引越し、離婚、保育園への入園、赤ちゃんの誕生などの時期にトイレットトレーニングを始めると、子どもにとっては、ストレスが重なってしまうので、できれば避けた方がいい。
  
  
  
  
  ≪その他のトイレットトレーニングに関する情報≫
  
  排泄をコントロールする能力は、子どもそれぞれの心身の成長と機能の発達に関係するので、早く始めすぎると親子の戦いになってしまいうるので注意すること。
  
  子どもの発達は個人差があるが、一般に12ヶ月以前の子どもには排尿、排便をコントロールすることはできない。12ヶ月〜18ヶ月でも、ほとんど無理である。ほとんどの子どもは24ヶ月〜30ヶ月になるまで排泄をコントロールすることはできない。
  
  アメリカにおけるトイレットレーニング完了の平均年齢は３歳で、ほとんどのエキスパートは２歳以前の子どもはトイレットトレーニングの準備はできていないとしている。