水は答えを知っている


水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ 」江本 勝 (著)
クリスマスに日本の友達がプレゼントしてくれました。口コミで世界にも広がっているという本です。
著者が世界中の様々な自然水を集めて、いい音楽、美しい言葉を聞かせて撮影した氷結結晶の写真の数々、そして水が人類に伝えるメッセージ。
水の氷結結晶が、人間の発する善意や悪意のメッセージに反応する姿は驚きです。
水が一番すばらしい形状を示したのは「愛と感謝」の思いを込めて話しかけた時だそうです。そして否定的な言葉をかけた水たちは、結晶しないか、崩れた形になってしまいます。
人間の体の約70%が水分で成り立っています。たとえば、子どもにいつも否定的な言葉をかけていたら、子どもの体の中の70%bの水たちは、どうなるでしょうか?反対に肯定的な言葉をかけ続けたら・・・
子育てにまで考えが及ぶ感動の一冊です。

英語翻訳版も発見しました。The Hidden Messages in Water Amazonでも購入できるようになっていて、アメリカでも、この本がジワジワと人気を得ているようで、とても嬉しいです。早速、一冊購入しました。
English Speakerのご主人をお持ちの方、誕生日やクリスマスのプレゼントとして一冊いかがでしょうか?

36時間立つ薬

アメリカでは、男性の勃起障害の薬(バイアグラなど)のテレビコマーシャルが夜の8時頃のプライムタイムに流れています。

中高年の男女が手をとりあったり、スローダンスを踊ったりして仲むつまじげなイメージ映像で、宣伝文句は「その時が来たらAnytime anywhere….いつでも、どこでも、」とか、「36時間いつでもRight Momentが来た時に(立ちます。)」とか「飲んで30分以内にOK。計画する必要も、焦る必要も、心配する必要もありません」というようなもの。(24時間じゃなくて、なぜ36時間つまり一日半なのか?きっと、なんらかの男性の性行動のリサーチ結果から編み出された数字なのでしょう。)

そして、アメリカの薬のコマーシャルでは副作用もはっきりと言わなければならないという決まりがあるので、必ず最後にいきなり弾丸のようなスピードで副作用が読み上げられるのですが、この勃起障害の薬の場合、副作用の中に「4時間勃起が続いてしまったら、医者にすぐ連絡してください。」というようなくだりがあります。男性じゃないと当然わからないことですが4時間立っている状態とは、どんな状態なのだろう??と考えてしまいました。その状態で車に乗りこんで病院の診療室に入る姿・・・。想像しただけでコメディーです。(真剣に悩んでいる男性には申し訳ないですが・・)

性犯罪者マップ

性犯罪者は再犯率が高いため、日本でも最近の痛ましい事件をきっかけに性犯罪者の情報公開についての議論がなされていますが、アメリカでは、既に多くの州で性犯罪者(Sex Offender)の情報がインターネット上でも公開されています。たとえば、http://www.nsopr.gov/のサイトは24州のデーターベースと直接リンクしており、知りたい場所の州名、County名(郡名)を入れて検索をクリックすると、性犯罪歴のある人のリストが出てきます。(ちなみに、私の住む郡を検索してみたら一挙に、なんと232人のリストが出てきました。)
さらに先月 www.mapsexoffenders.com というサイトが立ち上げられました。自動車の道路ナビゲーターと同じようなサテライトを利用しているようで、全米の地図から地域を絞っていくと性犯罪者の住んでいる場所が赤いピンマークで示されており、どんどん地図を拡大して最後には、赤いピンで示してある住所の横に性犯罪者の顔写真が現れます。写真をクリックすると、犯罪者の大変詳しい情報を読むことができます。

Florida  Missouri  Ohio  Oklahomaの4州では、今年Sex Offender GPS(Global Positioning System ) Lawが可決され性犯罪者は終世、アンクレットのように足にGPSにより、いつでもどこでも位置確認ができるブレスレットを装着しなければならなくなりました。
特に、子どもに対する性犯罪は絶対に許せない行為で、日本でもより厳しい対処が望まれます。

異文化に暮らす子どもたち


異文化に暮らす子どもたち―ことばと心をはぐくむ

こどもが第二言語を習得する(バイリンガルになる)ことの意味について考えさせられるSweetHeart一押しの一冊

筆者は、ニューヨークにある「こどものくに幼稚園」の創立者そして園長として30年以上、異文化で育つ子どもたちを毎日見つめてきた方です。本著は、その貴重な経験から、

●異文化で育つということが幼い子どもの心の成長にとって、どのような影響があるのか
●英語に早く触れることが、本当に英語の習得を速めるのか
●子どものことばと心のかかわり

などに関して子ども発達研究の専門家である御茶ノ水大学教授内田伸子氏を監修に迎えて、まとめあげた、非常に説得力のある著書であり、海外での子育てのみならず、日本での子どもの英語教育に対して重要な示唆を与えています。

異文化のストレス

「せっかくアメリカに来たのだからアメリカの学校に・・・子どもは、すぐにことばを覚えてしまうから大丈夫」または「子どもは絶対にバイリンガルにしたい」という親の思いから、突然コミュニケーションができない環境に放り込まれ、不適応を起こしてしまう多くの子どもたち。

コミュニケーションの取れないストレスを暴力という形で表してしまう子、反対に自分の置かれた状況もわからず、泣くこともできず、意思表示自体をあきらめてしまい、無気力になる子・・・。特に後者のような子は、おとなしく手がかからないので放って置かれがちで、最後には人とのかかわりあいにさえ関心を示さなくなってしまうそうです。筆者は、バイリンガル教育の名の元に見過ごされがちな子どもたちの様々な深刻な心の問題、不適応の事例を卒園生の母親達の手記をふんだんに紹介しながら本書の中で提示しています。

「英語を習う」ことと「英語集団に入る」ことの違い

-幼児にとって集団とは何か?-

また、筆者は、毎年入園して来る子ども達と触れ合っている中で、二つの言葉で育っている園児が、集団の中で言動が幼いということに気づいたと書いています。これは、正に私も折に触れ感じていたことだったので、その説明を読んでなるほどと納得させられました。

幼児期は精神的発達において大変重要な時期であり、子どもは、「ことば」というコミュニケーションの道具を介して心、社会性、知能を発達させて行きます。ところが「ことば(第一言語/母語/日本語)」も、まだしっかりと確立していないうちに、まったく未知のことばを使う集団に入れてしまった場合どうなるか?「ことば」は理解できなければ表現できません。表現できなければ人とコミュニケーションがとれないので、ひいては社会性の発達に停滞をもたらしてしまうというのです。
また、本書の中ではSweetHeartのこのコーナーでも紹介している中島和子先生の研究結果が引用されていますが、筆者の現場での体験から得た理論の裏づけとなっており興味深いです。

「言語心理学者のカミンズは幼児初期に日本からカナダに移住した子どもたちが小学4年生頃から学力言語が急に低下して授業についていけなくなることを見出した。母語がしっかり獲得されないと第二言語の習得は難しいのである。・・・・ことばの土台の部分はしっかりしたものにしておくことが必要だ。ことばの土台は家族との社会的やり取りを通してつくられ、読み書き能力を獲得することによって思考の手段としての機能をもつようになるのである。

第二言語の発音面は第二言語を浴びる年齢が小さいほど、容易に習得される。英会話力は二年もすれば習得される。しかし、学習言語、思考の言語、読み書き能力や読解力などは習得は難しく、平均八年くらいかかるようだ。母語の読み書き能力をしっかり身に付けて、一対多のコミュニケーションスタイルに以降した段階(七~九歳児)でカナダに移住した子どもが、最も容易に、三年程度の短期間で現地の母語話者並の読書力や読み書き能力の偏差値に追いつく。しかし、三~六歳でカナダに移住した子供たちの習得が最も難しく、11年以上もかかるのである」(中島、1998)

つまり、「小さいうちに英語を習わせた方がいい、子どもはあっと言う間に言葉を覚えるから」と母語の日本語が確立していないうちに、お稽古事の感覚で”英語集団”に子どもを入れてしまうことの危険性を、筆者は30年の実体験を通して、そして中島先生は追跡調査と統計に基づいて互いに裏打ちしていると言えます。

外国で子育てしている方、日本でバイリンガル教育を目指している方には、是非とも、両著合わせ読んでいただきたいと思います。

余談になりますが、最近、台湾では英語教育熱が日本以上に加熱し、小学校以前の保育機関で英語のみで教育を行うことに政府が禁止令を出したそうです。台湾出身の知り合いに聞いたところ、英語のみの幼稚園で育った子が小学校に入学する年代になり、その子達の母語の遅れがひどかったことから、政府が危機感を覚えての禁止令だったそうです。

いまや韓国、台湾、中国など世界各国で英語学習熱は高まる一方で、日本でも小学校での英語教育が本格的に始まるきざしがあります。私個人の意見としては、小学校教育に英語が入ることは、いいことではないかと思うのですが、そのために台湾で起こったように小学校以前の幼児に対して英語学習熱が加熱することに懸念を感じています。この本は、英語教育と英語集団に子どもを入れることの違いや、その危険性を知っておくための非常に貴重な一冊だと思います。

<筆者、ニューヨークこどものくに園長先生早津邑子先生にSweetHeartがインタビュー>
SH:早津先生は、「母国語で育てることが、子どもの心身の健康な発達を支える」という信念を持たれ、幼いうちは、できるだけ日本語環境に置いてあげることを提唱されていますが、海外においては一部の地域を除いて、日本語環境を選択したくても選択の余地がないのが現状です。そのような場合には、どうしたらいいのでしょうか?

早津:日本語環境が近くにない場合、親も一人一人性格が違うので、何ができるか問われて即答はできかねますが日本人の少ない郊外のほうまで足をのばしたときに、お母さん方によくお話したことは次のようなことです。

「早くから英語集団に入れようと思わないこと」
「子どもに大人と同じ日本語で語りかけること」
「絵本をたくさん読んであげること」
「できたら子どもと一緒にペアレンティングクラスに参加すること」
「学齢期のお子さんをお持ちなら、ボランティアを積極的にすること」
現地校で苦労して必死で頑張ってきた子ども達は、親も子も大きく成長し、大人になって有能な人材として世界で活躍しています。赴任時、子どもがどんな年齢であっても、そのときにできる環境を受け入れることから始まると考えます。

SH:確かに異文化、異言語環境の中にあっても、母親という空母さえ傍にいてくれたら、安心して羽ばたいて行けることでしょうね。

<「バイリンガルとこどもの心」に関して、参考にしていただきたいその他の記事>

★http://www.tampopo.info(Top Page→ Tampopo Issue→「息子のアメリカ奮闘記」
★あるドイツ人の母親のバイリンガル子育て記録:

http://www.sweetnet.com/bilingual.htm(→もろい子どもの心を大切にしてあげて)
最後に、早津先生は小さな子どもには、わかることばで笑顔いっぱいの集団生活を体験してほしい、いきいきと生活し、心おどるような体験ができる環境を作ってあげてほしいとおっしゃっていました。

息子イチロー


shimiz11b.jpg (7779 バイト)
今年も大活躍のイチロー。アメリカに住む日本人にとっては、イチロウたち日本の大リーガーの活躍は特に嬉しく感じます。

私は、別にイチローファンでもなく、野球ファンでもないのですが、イチローの父親がどうやって息子を育てたのかに興味があって、この本を取り寄せてしまいました。

やはり、この親あってのイチロー!著者の子育てを実践するのは、かなり無理がありますが(時間的、体力的、精神的あらゆる面で)子育ての参考にできる素晴らしいヒントというか真髄のようなものがここにあるような気がします。

______一部引用______
「私は自分の子供たちがなんらかの形で自分の個性を生かしながら、創造性のある仕事につき、それで生活をしてくれればいい、と願ってきた。そうすれば、少なくとも生きがいのある人生が送れるのではないかと思ったからだ。

その上で、子供が周囲の人たちからも信頼されれば、本人もまた楽しい人生が送れるのではないかと思ってきた。それも本当に自分にやりたいことがあり、それが仕事につながれば、楽しくて心豊かな生活ができる。(中略)親が子供に、ああしなさい、こうしなさいというのは簡単だが、その前に、親は、子供自身がまず何をやりたいのかを知ってやり、結果を考える前に、できるだけ子供の意に沿って協力してやる。

そうした親の姿勢や態度から、子ども達に楽しい人生をわからせるには、まず親がそのことを信じて生きているということを見せなければならない。」
「私が一朗といっしょに野球をつづける過程で、口を酸っぱくしていいつづけてきたことは、結果は問題ではないんだ、結果よりも一本の光を求めて努力する姿勢が大切なんだということだった。」
————–引用終了———-

『子供のことをよく知る、協力してやる』この2点は、「Training A Tiger」でタイガーウッズの父親が言っていることと共通しています。
序章  父と息子の夢が実を結んだ
第1章 父から子へ伝えられたもの
第2章 長男と次男、子育ての相違
第3章 まず親が折れれば問題は解決
第4章 私は子供の夢のサポーター
第5章 父と息子の夢追い野球
第6章 バックネット裏のヒーロー
第7章 ひたすらに一本の道を求めて
第8章 努力しつづけてきたことの証し

愛する二人別れる二人


―結婚生活を成功させる七つの原則
原書名:
THE SEVEN PRINCIPLES FOR MAKING MARRIAGE WORK〈Gottman,John;Silver,Nan〉

この本の著者は、研究の結果、初対面の夫婦でも92%以上の確立でその夫婦が、やがては離婚するか結婚を維持できるかが予測できるようになったそうです。結婚掲示板で推薦された本です。

「幸福な結婚」とは―シアトル「愛情研究所」の成果から「別れる二人」は予測できるようになったそうです。結婚掲示板で推薦された本です。

原則(1)二人で「愛情地図」の質を高め合う
原則(2)相手への思いやりと感謝の心を育てる
原則(3)相手から逃げず真正面から向き合う
原則(4)相手の意見を尊重する
二人のいざこざには二種類ある
原則(5)二人で解決できる問題に取り組む
典型的な五つの問題の解決策
原則(6)二人で行き詰まりを乗り越える〔ほか〕

リトル・トリー


 長い長い間、この本のことは噂で聞いていましたが、数年前、NJの古本屋さんで思いがけず出会うことができました。日本でも一時絶版になっていたと聞きましたが、また人気が出てきたということで、手にはいるようになりました。

英語名は“The Education of Little Tree.”時代背景は上記の本と、ほとんど一致しています。白人が、どんどんインディアンの生活を脅かしていた頃、自分たちの生活様式を守るため山に逃れたインディアンの祖父母に育てられることになるリトル・トリーと呼ばれる少年の話です。
当時、アメリカインディアンは、自らの伝統文化を継承することさえ禁じられ、子ども達は、皆強制的に白人の設立した寮とは名ばかりの監獄のような学校に集団で入れられ、徹底的に白人文化の教育を叩きこまれていました。リトルトリーも、ついには、白人達の手から逃げ切れなくなり、祖父母から切り離されてしまうのですが・・・

この本では、リトルトリーの体験を通して、アメリカインディアンの素晴らしい生き方を垣間見れる一方、彼らの歩んできた悲しい歴史も知ることができます。

幼児期には2度チャンスがある


幼児期には2度チャンスがある-こ復活する子どもたち
この数年読んだ本の中で大変感動した本の中の一冊です。
我が家の息子は二人ともモンテッソーリ育ち。モンテッソーリとは、6年の付き合いになるにもかかわらず、この本を読んで、実は私はモンテッソーリのことを何も理解していなかったのではないかとショックを受けました。

モンテッソーリ教育を本当に実践するには、母親が子どもの成長家庭をモンテッソーリの視点からしっかりと理解し意識して子育てをすることがいかに大切かということが、この本を読むとわかります。

特に長男を育てていた新米ママの頃、息子がティッシューを箱から全て取り出したり、家中の扉という扉を開けたり、穴という穴にものを詰めてしまったりという行動は非常に不可解であり迷惑な行動でしたが、、実は幼児の成長、発達にはとても大切なことだったということには気づきませんでした。
このような本に第1子を生んだ時に、または育児中に出会っていたらと半ば悔やむような気持ちでいっぱいです。

本の題名とおり、幼児期には第一期1歳~3歳、第二期4歳~6歳の2度こどもには大事な時期があり、この時期には例え子どもの心に歪みが生じていたとしても自然に正常化し、内側から自発的エネルギーを出して良くなるチャンスがあるというのです。

この本では、日本中を震撼とさせた1997年の14歳の少年が小学生を殺害し首を切断した事件の少年の心の闇をまず冒頭で取り上げています。少年自らが「俺の心の中には魔物がいる」と書いているその魔物とは何なのか?それは幼児期の歪みから生じたのではないか。そしてその歪みは、あらゆる家庭で親の気づかないうちに生じてしまうものではないのか。それが学級崩壊、その他、現代に起きている様々な子ども達の問題にも通じているのではないか。

幼児期の子どものサインを見逃さない。そして子ども自らの力を引き出す教育法とは・・・を見事に綴った本です。

全ての親に、そしてこれから親になる方に読んでいただきたい本です。

こんな生き方もいいかも

sh103.jpg写真は日本で子ども達とトライしたラフティング。

一枚目の写真の真ん中にいる女性は、ラフティングのインストラクターでオーストラリア出身のカーリーさん。キャメロン・ディアス似でとってもキュート。彼女は、なんと動物学者で、こうやってインストラクターをして研究費を稼ぎながら、世界中を旅しているのだそうです。このときも、日本に来てまだ2週間で、あと2週間過ごしたらエクアドルに研究に行く予定だと言ってました。

後で、他のインストラクターの方に、彼女は37歳だと聞いて、さらにびっくりしました。なんせ、寝起きは、いつも水も出ないような掘っ立て小屋かテントだそうですから、若い時ならまだしても、この年までそれができるのはエライ!こういう生き方もあるんだなーと、つくづく感心しました。
ここには20代の日本人のインストラクターも数名いて、バギー(四輪のオフロード車)やマウンテンバイクを教えてくれました。休憩中に「毎日毎日、次々と来ては去る初心者に同じことを教えていて、疲れませんか?」と聞くと、「ぼくは、ガキの頃からアウトドア大好き人間で、毎日が楽しいですよ。」と答えてくれました。また、脱衣所では客がどんどん脱ぎ捨てるウェットスーツを、黙々と手洗いする男の子がいましたが、彼は16歳でラフティングのインストラクターになるための修行中で、下働きをしながらライセンス取得のためにトレーニングしているとのことでした。
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世間から言うと、恐らく、こういう若者は定職につかないフリーターなどと呼ばれてしまうのでしょうが、彼らは、とってもイキイキと輝いていて、何かに夢中になっているっていいな。そう言えば、自分は“毎日が楽しい”って心境から随分と遠ざかってしまっているな、と思いました。

イソップの「ありとキリギリス」の話に照らし合わせると、彼らは、さながらキリギリス。でも、人間世界の物質的な基準から考えるとそうなってしまいますが、精神的にはキリギリスがバイオリンを奏で他の人達を喜ばせることで社会に潤いをもたらす、ということも考えに入れてみると、彼らの生き方も、またヨシかもしれないと思ったのでした。

七歳までは夢の中


シュタイナー教育とは、ドイツの思想家の教育理念を実践した教育で、子どもに本来備わった神聖のようなものを大切に育むために芸術に重きを置き自由な人間を作るための教育法です。

(シュタイナー教育の詳細、学校、教育の様子はSweetHeartの「シュタイナー教育」を読んでみてください。)

這えば立て、立てば歩け・・・そして次には、早く字を覚えさせなければ、早く本が読めなければ、と親は先へ先へと子どもの成長を急がせてしまいます。そして、できないとイライラしたり、叱ったり。

早期教育について著者の子安美知子さんは、お腹の中の赤ちゃんを、まだ時期も来ていないのに、胎動を始めたからと、外からドンドン光を当てたり、直接栄養注射をしたりして、無理やり早産させることと同じぐらに危険だと説明しています。その結果、肉体の場合、早産すれば、保育器に入れたり、特別に手をかけないとそだたないぐらいに弱いのと同じで、精神面も、意志や行動力が世泡待ってしまうと説明しています。

シュタイナーは、人間が生まれ持っているエネルギー量は一定で、それは成長の各段階で正しく使われねばならないと言っています。幼児期には、エベルギーは身体器官の形成に使われ、小学生ぐらいになると、記憶力に使われていきます。ちょうどこの移り変わりの時期は入試から永久歯に生え変わる6、7才ごろであり、世界の多くの国で学校が始る時期にあたります。そして、前日に習ったことをもとにして学習することが自然な活動となる時期でもあるのです。
つまり3才、4才ぐらいに無理に算数を教えたり、何かを暗記させたりすることは、たとえ目の前で良い結果が出たとしても子どもの身体と心にとっては、大変、不自然な行為だというのです。こどもは7歳までは夢の中に暮らしているから、それを大切にしてげようという教育です。

家庭で簡単にできるシュタイナー実践法などもありますが、たとえばシュタイナーに興味がなくても、是非、子育て中の方にお薦めしたい素適な1冊です。

引用
「たとえば仮にこの子の命が明日で終わりなら、今日までのやり方を満足できるものとして振り返ることができるでしょうか。いいえ。そういうふうには育ててきませんでした。イライラをぶつけたり、社会によく適応するために我慢させたことが、たくさんあります。もっとかわいがってやればよかったと、悔いが残ることでしょう。

この子が70歳になったときに、楽しく生きていられるような種を、今までの私は、蒔いたでしょうか?・・・指標となるものを求めて出会い、これだと思ったのが、、シュタイナー教育でした。・・・1年間アメリカのシュタイナー幼稚園に席を起き、素晴らしい保育者に会って、家族で心がゆさぶられるような体験をしました。そこで、「上手な適応」の前に、もっと遠慮なく子どもをかわいがっていいということを学びました。・・・この本はシュタイナー教育の専門書ではなくて、それに励まされて言う「子どもをもっとかわいがろうよ。」というメッセージの本です。

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