男女の戦い

wrestling.jpg長男の参加しているハイスクールのレスリングチームと他校との対抗試合を見に行った時のことです。なんと相手チームに女の子がいるではありませんか!!
ハイスクールのアメリカの女の子といえば、体格的には完全に大人です。そしてレスリングをご存知のない方のために説明すると、レスリングマッチは、ほとんど柔道の寝技ばかりのような“くんずほぐれつ”で、相手の体のあらゆる場所に手や足をからませて戦う競技です。ユニフォームは、体にピッタリ吸い付く水着みたいなもんです。(足の部分は太ももまでありますが。)
長男の学校は男子校で、この情況はあまりに刺激的!見学席にいた父母たちも「え〜、女の子がいる。本当に対戦するの?」などとざわついています。そうこうしている内に、その女の子の順番がやってきて、まさしく、くんずほぐれつの戦いになりました(幸いうちの子じゃなくてよかったです)。もちろん、女の子の両胸にも足の間にも手がかかります。いつもは、大声で声援を送っているわが校の父母応援席側は、なぜか異様な静けさ。「オーマイゴッ〜ド」などという言葉さえ聞こえてきます。試合の終わった後も口々に「男の子のアメフトやサッカー、野球チームに女の子が参加しているのは見たことあるし、それは全然問題ないと思うけど、レスリングは行き過ぎでしょ。」との声がしきりでした。
結局、我が校の生徒が採点勝ちしたのですが、息子いわく「後で、みんなにからかわれていたよ。でも負けてたらもっと最悪。一生女の子に負けたと学校中で囁かれるんだろうな。」とのこと。後から話を聞いた夫も大笑いしながらも”America went too far! “とつぶやいていました。

ミシガン州で姦淫罪

今日のニュース。ミシガン州では不倫した場合、最も重い犯罪として終身刑になる可能性まであるんだそうです。ミシガン州では今だに不倫(姦通)が重罪とされているそうですが、実際に刑が適用されたのは1971年が最後だそうです。
多分アメリカでは、このニュースにギョギョッとしている人も多いことでしょう。
私の住む町でも「○ちゃんのお父さんと△ちゃんのお母さんが浮気している」なんて噂が結構あります。
去年の町一番のニュース?は、町のアメフトの総括をしているA君のお父さん(既婚)と、A君と同じチームのB君のママ(シングル)の浮気発覚事件でした。発端はアメフトの親子打ち上げパーティーでのこと。パーティー会場の駐車場でA君ママがB君ママに
「私の夫と浮気しているでしょ。うちの夫にちょっかいを出すのはやめてちょうだい。」
と詰め寄ったところ、B君ママが
「私がちょっかいを出しているですって?ちょっかいを出しているのは、アンタの夫の方よ。ほらごれをご覧!!」」
と携帯のメモリーに残していたA君のパパからのEメールリストを突きつけたのです。A君のママは、その場でパーティー会場を去り、家から夫の持ち物を全て前庭に投げ出し、ロックスミスを呼んで鍵を換えたということです。(先週末、この追ん出されたA君パパを次男のバスケットの試合で見かけましたが、町中が自分の醜聞を知っているって、どんな気分なんでしょうね。)
私の町ではアメフトは一番の人気スポーツ。ほとんどの男の子が一度は参加しているので、噂は千里を走る!で、この浮気騒動はあっと言う間に町中の人が知るところとなりました。でも、後で友人に、聞いた話ですが、こんなふうに発覚する以前にA君のママ以外の町の人はみんな既にA君パパとB君ママの関係に気づいていたそうです。
それにしても、「どうして、そんなにみんな耳が早いのかしら?」と友人に尋ねると「男の人はバカなのよ。たとえばスポーツのコーチをした後に、皆で反省会と称してビールとか飲みに行くでしょ。そこで、浮気している人は、黙っていられなくてつい喋っちゃうのよ。それを聞いた人は、今度は家に帰ってすぐ奥さんに話すでしょ、そして奥さんが噂を広める。あっと言う間よ。・・・
・・・それから去年の話だけど、あるお父さんとお母さんが浮気をしていて、そのお父さん、自分の子のサッカーの試合は見に行かないくせに、浮気相手の子の試合をさりげなく見に行ってたのよ。もちろん、その場で他のお母さんたちの間で携帯のテキストメッセージが飛び交ったわよ。」言っていました。
そう言えば、私の夫もアメフト、野球など、コーチやサブコーチをいつも買って出ているのですが、やはり反省会と称して飲みに誘われることが結構あります。一度どんな話をしているの?と聞いたらスポーツの話が多いけど、あとは誰それのお母さんがホットだとかいう話しをしている人も結構いるよ。もちろんボクはそんな話には加わらないし、だらか飲み会は嫌いなんだけどね。(←と、ここを強調。実際、私の夫は堅いんです。)
そうなんだーと私は、ちょっとショックでした。
もう一つ、これはおとといのニュースなんですが、子宮摘出してしまった女性の不妊治療として、アメリカ初の子宮移植が行われるという話です。心臓移植や腎臓移植のようにドーナーから子宮が移植され、そこに受精卵を着床させ出産し、出産後は拒否反応を避けるために、すぐにまた子宮を摘出するという計画だそうです。
ただ、出産するまで拒否反応を防ぐことができるのかが疑問視されているそうです。また、移植手術というのは、基本的には命を救うための手段として行われるもので、移植された人の命を却って危険にさらすような手術が倫理にかなっているのかどうかも問題視されているそうです。

standing in line か?on lineか?

日本でも、日本語の使い方の乱れが、しょっちゅう話題になっていますが(レジの人がお金を精算する時、「1000円からお預かりします。」の「から」はいらない。耳にするとイライラする・・など。)どこの国でも、母国語の間違った使用例を耳にしてイライラする人はいるようです。
昨日のラジオ番組では、英文法の神様と呼ばれている元NewYorkTimes誌の編集者Patricia T. O’Conner が英語の正しい使い方についてリスナーからの様々な質問を受け付けて回答していて、とても面白かったです。
リスナー「最近New Yorkに越してきました。ここでは多くの人が列に並んで待つことを“I’m standing on line.” と言っているのを耳にするんですが、むかつくんです。本当は、どちらが正しいんでしょうか?」
実は私も、この“in line”“on line”はどうやって使い分けるんだろう?といつも使いながらも迷っていたんです。たとえば郵便局やモールのレジで前にいる人に”Are you in line?”「(あなたは、この列に)並んでいるんですか?」などと聞く場合です。
Patriciaさんによると、どちらを使うかは、単なる地域的な人びとの傾向によっているだけで、どちらでもOKなんだそうです。
私も長年の疑問が解けてすっきりしました。
もう一つ面白かったのが、スーパーのレジでよく見かける“10 items or less”
「このレジは10点以下の買い物の方用のレジ」という意味のサインです。実は”less than”というのは、一つ一つ数えられない物の量を表すための言葉なので間違い。正しい使い方は“fewer than 10 items”なんだそうです。
でも、生きている言葉はどんどん変化しているので、間違った使い方であっても市民権を得てしまえば、それは止めることができないと言ってました。
彼女のブログでは、英語に関する様々な面白いQ&Aが掲載されています。
http://www.grammarphobia.com/

孫娘からの質問状−おじいちゃん戦争のことを教えて


前々からずっと気になっていた本ですが、やっと取り寄せて読むことができました。
家族のNY駐在とともにNYの高校に通うことになった孫娘(景子さん)から、ある日、分厚い手紙が届きます。歴史のクラスで第二次世界大戦について学ぶことになった孫娘が「戦争の見方や体験は国によって違いがあるはず。」という歴史の先生の指導の下、かつて軍人を目指して陸軍士官学校に通っていた祖父に質問状をしたためたのです。
「おじいちゃんが受けた義務教育は?」「なぜ、軍人の学校に進んだの?」「陸軍士官学校の教育はどんなだったの?」「戦後の学生生活で何を考えていたの?」「アメリカとの戦争は正しかったと思う?」「極東軍事裁判について、どう思う?」「天皇について、おじいちゃんの考え方は?」「日本のこれから、そしてアメリカとの関係は?」etc…
これらの質問に対して、祖父は戦前戦後の日本と自分自身の人生を振り返りながら高校生の孫娘にもわかるような言葉を選びながら語りかけるように応えていきます。
「『戦争犯罪人は一人前に汽車に乗ったりするな。歩いて行け!』。制服を着ていたから、私が陸士の生徒であることは一目でわかる。それを知った上での罵声だった。ついこの間までは、国を守るために命を捧げようとしている若者として、尊敬の目で見られていたのだ。おじいちゃんは沈黙して、屈辱にただ唇をかむしかなかった」
「おじいちゃんは、・・・・と思ったのだよ。」「景子・・・・わかるかい?」という優しい口調に自分の過去を孫娘と共有できる喜び、辛い歴史を通して自分が学んだことを孫娘に語り継いでもらえる喜び、筆者自身の語り継ぐことへの使命感そして何よりも孫娘への愛情が伝わってきます。
軍国主義へと歩んだ日本、戦争突入、混乱の戦後、価値観の転覆、日本経済の復興、このあたりの歴史を私達は詳しく学校で習うことが全くありません。孫娘の景子さんもNYの高校に通い始め、自分がいかに日本の近代史について知らないかを痛感し、戦争の話になっても日本の立場について全く説明することができない悔しさを味わいました。
私自身も、全く同じ思いを時々しますし、私の長男もMiddle School(中学)に通う頃から第二次大戦について学ぶようになり、アメリカ=完全正義という歴史観で行われる授業に疑問を感じることもあるようです。
今までSweetHeartの掲示板には、かつて日本が占領、侵略した国に住む方たちから、現地での反日感情に日々接して、日本人であることが恥ずかしくなった、どう対処していいのかわからない、などという書き込みが時折ありました。この本を読むと、多くの日本人がどこかで感じている、罪悪感とは一体何なのか?なぜ罪悪感を感じるのか?歴史の授業で教えられなかった部分がなんだったのか?なぜ教えられなかったのか?を解明してくれるはずです。
この本を読むことで、第二次世界大戦当時の日本をよく知らないままに完全否定するのではなく、当時の日本の国際的な立場、歴史の流れ、その時間に生きた日本人の思いをより深く理解できるようになると思います。(戦争を肯定するとか日本の行為を正当化するという意味ではなく。)
また、最後に挿入されている孫娘景子さんからの「おじいちゃんのレポートを読んで」という祖父への返信には、景子さんが祖父の手紙から考え学び、大きく成長した様子が伝わってきて感動的です。「・・・・これまでは、日本の歴史に自信が持てなくて、あまり詳しく知らないままに、また、あまり深く知りたくないという気持ちもあって、顔を伏せるような気分がありました。でも、そんな気分をおじいちゃんのレポートが吹き払ってくれたのです。おじいちゃんのレポートは、いまでも読み返しています。これからも読み返していくでしょうこれは私の原点になってくれそうな予感がします。」
「・・・しかし、おじいちゃんのレポートを読み、日本がコリアを併合したわけも、そのために受けたコリアの人びとの痛みもわかってみると、日本とコリアの間には大きな歪みがあることを感じます。
日本人である私も私の友達も、日韓併合のことはほとんど何も知らない。だが、仲良しのコリアンは日韓併合のことをよく知っていて、日本に対して憎しみの感情を持っている。この違い。それは教育の違いだということがわかってきました。・・・・・(中略)・・・しかし、このようなことでは、おじいちゃんのいうように、歴史に学ぶことはできないと思います。日本がコリアを併合した事実を知り、そこにあった過ちを知り、コリアの人びとが受けた痛みを知る。コリアの人も同じようにして、日本への併合を防ぐことができなかったコリアの問題点を知り、その過ちを知り、その過ちによって受けた痛みを学ぶ。そうしてお互いの違いを知り、それを認め合い、受け入れることで、私達の世代は新しい日韓関係を結ぶことができるのだと思います。・・・・(中略)・・・そういうことを仲良しのコリアンと話し合いました。彼女はうんうんとうなずいてくれました。これもおじいちゃんのレポートで学んだことの一つです。」
高校生以上の人たちには是非一読してもらいたい本だと思います。

親にとっての悪夢

おととい、近所の町で3人の高校生が車で帰宅途中、スピードを出しすぎてスクールバスに衝突、車が炎上し3人の高校生とバスの運転手が死亡するという悲惨な事故がありました。まさしく、アメリカのティーンエイジャーを持つ親の悪夢が現実となった事故でした。
車社会のアメリカでは、運転免許を取れる年齢が州によって違い14歳から17歳です(Iowa, Knasas, Michigan などのFarm Statesと呼ばれる酪農業中心の州では、ティーンが農作業を手伝うために車を運転することを見込んで年齢が低くなっています)。
しかしながらティーンエイジャーの交通事故率は高く、多くの州で、運転免許を取得できる年齢を1〜2年引き上げようという動きがあります。また、事故を減らすためにティーンドライバーには様々な制約があります。
ちなみに私の住むNew Jersey州ではティーンが運転免許所得を取得するには3つのステップがあります。
【1】16歳以上で学校やDriving SchoodなどでDriver Educationを受講するとstudent learner’s permit というものをもらえます。permit Driverは、同州の運転免許証を3ヶ月以上持った21歳以上の同乗者がいること、同乗者は1人のみで11pm〜5 am の運転はできない、家族1人と家族以外の1人しか同乗させることができない、などの規制があります。
【2】17歳以上でstudent learner’s permit を終了し、上記の規制の下、6ヶ月以上の運転経験を得た後に、Moter Vhicle Centerの路上テストをパスした後、provisional license というものをもらえます。provisional licence の運転者は12:01 a.m.〜5.a.m.は運転禁止、同乗者は家族1人と家族以外の人一人のみ。運転中、携帯電話、手で持つタイプのゲーム、その他手で持つタイプの電化製品を使用することはできません。
【3】provisional licenseを1年有し、18歳になると路上テストに合格した後に通常の運転免許を取得できます。
もし17歳まで運転免許取得を待った場合、上記のdriver education をパスしてkowledge exam に合格することによって examination permit を申請することができます。このpermitはlearner’s permitを持っている人と同様の規制の下、運転することができます。
いかに低年齢の運転が危険か・・・CDC(Center of Disease Control and Prevention)による統計の一部を紹介します。(主に2004年〜2005年に発表された統計)
http://www.cdc.gov/
★ティーンの死亡者の5人に2人は車の衝突事故による。
★車の衝突の危険度は16〜19歳が他のどの年齢よりも高く、4倍近くになる。(2005年統計)
★16歳〜19歳の男の子の車による事故死の確立は女の子の事故死の確立の2倍。
★運転免許をとって1年目のティーンの事故が最も多い。
★ティーンは、年上のドライバーに較べ危険な情況を正しく認識できず過小評価しがちである。
★ティーン・ドライバーは、よりスピード違反、信号無視、違法ターン、飲酒運転をしがちである。
2003年、致命的な衝突に巻き込まれた15歳〜20歳の男子ドライバーの内、39%はスピードを出し過ぎていた。
★2003年、高校生のドラーバーの18%は同乗者がいた際にシートベルトをほとんどしていない。他の年齢グループに比べシートベルトをしている比率が最も低い。
★男子ドライバーのシートベルトをしている比率は22%、女子ドライバーは15%。
★2003年、54%のティーンの車の衝突事故死は、金曜日、土曜日もしくは日曜日の夜9時〜朝6時の間に起きている。
私の長男も来年16歳で、今、学校で必須科目のDriver Educationを受講しています。そして、いよいよ来年はPermitが取れる年齢です。最近では近所に住むSeniorの先輩(ハイスクール4年生)に車に乗せてもらって帰ってくることもあります。心配の種はつきません。

ヒーローの運命

アメリカに住んでいる人は、ニュースで既に何度も流れているのでご存知と思いますが、NYに新たに誕生したヒーローの話です。1月4日、NYの地下鉄で19歳の学生が発作を起こして電車が正に入って来ようとしていた線路に転落。それを見ていた二人の幼い娘を連れた黒人男性Autrey(construction worker)さんが、線路に飛び降り青年とともに線路の間に転がり、さらに青年の上に覆いかぶさったところに電車が進入、間一髪で二人とも無事だったという話です。電車は助けたAutreyさんの頭上数インチのところを掠めていたそうです。
Autreyさんは、そのまま仕事に向ったそうですが、後で助けた青年の見舞いに病院を訪れ、その後に感激した両親がニュース・レポーターに事の次第を伝え、Autreyさんは一躍ヒーローとして有名人となりました。
Autreyさんの行為に感動したドナルド・トランプ氏は1万ドルを授与、ウォルト・ディズニー社はテーマパークに招待、ニューヨーク・フィルム・アカデミーは子どものために奨学金2500ドルを授与、1年分の地下鉄ただ券、こどもと一緒にブロードウェーのライオンキングに招待、そして次から次へとテレビ出演に依頼されているということです。
“I did it out of a split-second reaction. And if I had to do it again, I probably would,” he said. “I was like, ’Wow, I got to go get this guy … somebody’s gotta save this guy but I was the closest one.”
“I’m still saying I’m not a hero … ’cause I believe all New Yorkers should get into that type of mode,”
心から素晴らしい行いだと思います。幼い娘の目の前で見知らぬ人を救うために命をかけるなど、普通にできることではありません。本当に尊敬に値する人だと思います。
ただ以前、雑誌の特集で読んだのですが、このようにHeroと呼ばれる行為をした人に対して、メディアが殺到。一夜にして有名人になり人生を狂わせてしまった人が大変多いのだそうです。メディアも世間も忘れやすいものです。過剰なほどの注目が去った後、鬱状態になり最後には自殺してしまった人が少なくないのだそうです。
人間の心とは弱いもので一夜にして名声や富を手に入れてしまうと、おかしくなってしまう人が多いようです。(宝くじを当てた人たちの、その後を追跡すると結構不幸になってしまっている人が多いそうですし。)
Autreyさんの行為に感動して、その行為を讃え、惜しげもなく私財を寄付するアメリカの有名人や有名団体の行為は素晴らしいものだと思いますが、このお祭り騒ぎのような報道が素晴らしいハートを持って地道に生きてきたAutreyさんの人生を狂わせてしまわないことを祈るばかりです。
Autreyさんが、インタビューの中で I believe all New Yorkers should get into that type of mode.と言っていますが、ニューヨーカーは、江戸っ子が江戸っ子であることを誇りに思っているように、ニューヨーカーであることを大変誇りに思っています。ただ江戸っ子の場合は代々東京に住んできた人たちですが、ニューヨーカーは一代であろうと今住んでいればニューヨーカーです。
以前、こどもたちとマンハッタンの横断歩道を渡っていた時に、前を歩いていたお爺さんがポケットからコインをいくつも落としているのに気づかずに歩き続けていました。それで、私と子どもたちで拾い集めて、そのお爺さんに駆け寄って渡したのですが、それを見ていた、それこそ生粋のニューヨーカーっぽい黒人男性が周りに聞こえるように大きい声で「ニューヨーカーは、やっぱり正直者だよね。」と笑顔で言うのです。ちょっと気恥ずかしいような嬉しい気持ちでいっぱいになりました。そして、まったくニューヨーカーではない見た目も思いっきりアジアンな親子に、そういう言葉をかけるニューヨーカーは、さすがはニューヨーカーだと思いました。
自分の町に誇りを持つことが、人情と活気のある町にする鍵なのかもしれません。
そう言えば日本でも、私の兄の住んでいる町に行って感動したことがあります。東京から30分の埼玉のとある町。まずバスマナーの良さにびっくりしました。バスを降りるとき老若男女すべての人が運転手さんに「ありがとうございました。」と、はっきりした口調で挨拶して降りていくのです。さらに犬の公園に行くと、まず入って来た人が「お世話になります。」と軽く会釈してから犬を放します。帰る時は「お世話になりました。」と言って去るのです。
やはり、この町の住民が、自分たちのこのようなマナーの良さを誇りにしており、それが自然に子供たちにも新しく越して来た人にも良い意味で伝染しているのだと感じました。

金魚が人間を救う?!

“あることないこと”の芸能ネタを毎週でっちあげている日本の女性週刊誌にも感服しますが、アメリカのタブロイドと呼ばれている週間新聞は、もっとオ品がなくてすごいです。
しょっちゅう表紙を飾る写真は、やはり日本の週刊誌と同じく芸能人ネタではありますが、単なるゴシップだけではありません。30代〜40代女優やスーパーモデルたちの隠し撮りノーメークの皺、水着姿の太もも大アップのセルライトや二段腹!!整形前&整形後、豊胸前&豊胸後の写真。
まさに女性のねたみ、そねみ心をターゲットにして売っているんだと思います。
「なーんだ、スーパーモデルのシンディ・クロフォードだって実は普通に写せばセルライトがあるんだわ。」「10数歳も年下のイケメンの恋人とうまくいっているデミー・ムーアも、うわ、皺だらけ。」なんて思うことで自分の皺やセルライト、二段腹を忘れることはできないまでも、一見華やかな憧れの的の女優やスーパーモデルが自分と同じレベルに貶められた写真を見ることの快感もあるんでしょう。
さらに、もっと「ないこと、ないこと」ばかりを書いたタブロイドもあります。たとえばWeekly World Newsというタブロイド。しょっちゅう「ついにエイリアン発見」などという馬鹿げた写真つきの記事をトップニュースで掲載しています。
先日スーパーのレジで並んでいて、いつものごとくタブロイドのタイトルだけ流し読みしていると(日本の電車の中の雑誌の吊り公告を読むような感覚です)「タイタニックが沈んだ原因は実は原爆によるものだった。」という、とてつもないトップニュースが目に入りました。やっぱり上記のWeekly World Newsです。思わず手にとってパラパラ流し読みをしてしまったのですが、さらにページをめくると「金魚が飼い主を救う!」というタイトル。倒れている女性の横で水槽の中から飛び出して電話をかけている金魚の写真つき。
さらにさらにページをめくると「インドでアインシュタインの生まれ変わりの赤ちゃんに博士の称号が与えられる。」というタイトル。なんでも、インドでは偉人の生まれ変わりと証明された赤ちゃんに次々の学位を与えているというのです。
毎回毎回あまりに突拍子もない馬鹿げたNewsばかりで、一体、誰が買って読むのだろうと不思議で仕方がありません。(今まで目の前で買っている人を目撃したことがありません。)

ロッキーに大感動&紅白

rock.jpgあけましておめでとうございます!!今年もどうぞよろしくお願いします。
今年の初見映画、シルヴェスタ・スタローンのRocky Balboa。予測に反してかなり感動しました。Motivationをアップして新年を迎えるには最高の映画です。
ロッキー、私はオンタイムで見たことはなかったのですが、5年程前に何の気なしにビデオ屋さんから借りて初めて見て、夢中になってしまい、次から次へと5本シリーズを一気に見てしまいました。(その後、スタローンに惚れてランボーまで借りて見てしまいました。)
最近のスタローンは、すっかり太めになりシャープだったフェースラインもたるみまくり、子ども映画のチョイ役(スパイ・キッズとか)などに出ていて寂しいもんだと思っていたのですが、1〜2年前に、ある雑誌で、スタローンが、ロッキー6(Rocky Balboa)を製作するらしいと、茶化すような調子で書いてあるのを読んで、私も60になるスタローンーのロッキーなんて誰も見たくないんじゃないの?まるでガッツ石松と亀田興毅が対戦するようなもんでしょ。上様(スタローン)ご乱心!と思ったのですが、いよいよ封切られたということで夫の提案で昨日家族で見に行ってきました。
映画の最初の方では淡々とロッキーの今の生活が映し出されていきます、当時の出演者達がそのまま出演しているのですが、もちろん皆、容赦なく年老いていて、30年という時が経ったことを観客も体感して行きます。
最愛の妻の死による深い悲しみ、息子との葛藤、孤独・・・・ところが、ある日突然、自分の意思とは関係なく、勝ち目のない戦いのためにリングに上ることになるロッキー。そして今までのロッキーシリーズと同じように、最後の4分の1あたりから、あのロッキーのテーマGonna Fly Nowが流れ無敵の若いチャンピオンMason Dixonに対戦に闘志を燃え立たせるロッキーの過酷なトレーニングが始まります。(生卵一気飲みも復活です。)そして感動のフィナーレへ!!!
肌のかなりの衰えは隠せないものの60歳の鍛え上げられたスタローンの体は見事です。これから見る方のためにネタバレしないように多くは語りませんが、60歳のロッキーが20代のDixonと対等に戦うというジョークのような設定に観客が素直に納得できるように伏せんもちゃんと張られています。
そして、この映画のテーマの中でスタローンが伝えたかったことが、映画を見終わった後に心に残ります。それは映画の中でロッキーが息子に伝えるメッセージであり、栄光の座を一度は去ったロッキー自身が自分自身に言い聞かせる言葉です。
We need to stop blaming other things or people for not getting what we want from life. Life will knock you to your knees and hold you down there . It’s not about how hard you get hit. It’s about how hard you can get hit and keep moving forward. It’s about the getting up. Noone’s going to hand it to you. You’ll have to fight for it all the way.
人生が自分の思うように行かないからと言って、他の何かや他人のせいにするのはやめるんだ。人生はお前をぶちのめして膝まづかせ、そこに押し留めようとするだろう。大切なのは、どれだけ、ひどく打たれるかではないんだ。大切なのは、どれだけひどく打たれても、前に進み続けることなんだ。大切なのは、立ち上がることなんだ。誰もそれをお前に簡単に手渡したりなんかしない。人生をとおして自分自身の手で勝ち取らなければならないんだ。」
30年経った今だからこそ心に響いてくるロッキーの言葉です。
映画館を出る時に、多くのかつてのロッキーファンが息子を連れて見に来ているのに気づきました。「お父さんがこの映画を最初に見たのは・・・ワオー30年も前だよ。」なんて言いながら。
ロッキー1が封切られたのは1976年。当時、50以上ものオーディションに不採用になり貧乏のどん底にあった無名俳優のスタローンが自ら脚本を書いてプロダクションに売り込み奇跡のの大ヒットをしたことで有名です。詳細はこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
映画と同じくらいに感動的な実話です。
ということで2007年、七転び八起きで前に進んで行きましょう!
News!ところで、NHKの紅白でDJ Ozmaのトップレス騒動、昨日の英語版ロイター通信サイトでしっかり報道されていました。(私も、ちょうどタイムズスクェアのカウントダウンのショーを見つつテレビのチャンネルを何気なくTVジャパンに切り替えた途端にテレビのチャンネルを何気なくTVジャパンに切り替えた途端にエ〜〜〜〜〜!!!????トップレス集団が〜〜〜!子どもたちは、のけぞって笑い出したのですが、慌てまくってチャンネルを変えました。)
共同通信のタイトルは
Japan TV apologizes for “topless” New Year’s Eve shock
でも笑えたのはこの部分
・・・New Year’s Eve music special for what seemed to be a full-scale Janet Jackson-style wardrobe malfunction.
アメリカの国民的番組のハーフタイム(まさしく紅白と同じような意味で老若男女の多くの国民が見る)の数年前のジャネット・ジャクソンの片チチ露出事件(ジャネットとジャスティンがコラボで歌って踊っていたが、最後の決めの部分でジャスティンがジャネットの片方の胸の洋服の飾りをむしりとり、ジャネットの右胸および乳首がほんの一瞬だったが露出。ジャネットは、全てが取れるはずではなかった、これは衣装のmalfunctionだったと弁明。ジャネットはその後、罰金刑。)のフルスケール版だという例えに大きくうなずいてしまいました。
これを国営放送NHKが軽い謝罪で流し、視聴者も数日で忘れて行く。こんなふうに日本人の良識は、なし崩し的にドンドン麻痺して行くんだろうなーと思いました。
ボディースーツだとは言いますが、どう見ても本物にしか見えない状態でした。またボディースーツなら許されるのだろうか?とも思いました。たとえば、人間そっくりのトップレスのロボットがあそこで踊っていたら本物でないから許されるのか?トップレスの巨乳アニメのエロダンスが、あの場面で流れたらアニメだからと言って許されるのか?あれは見る人が完全に本物のトップレスだと誤解するように意図的に作られたボディースーツを着せての確信犯的演出でした。
「誤解を与えてすみません。あれは、ボディースーツだったんです。本物じゃなかったんです。だから許してね。」というのも「そうか、そうか〜本物じゃなかったんだね。じゃ、大目に見よう。」と思うなら、それは、ちょっと変じゃないですか?!「誤解」だと謝罪するのが誤解じゃないですか?
ちなみにジャネット・ジャクソンの時はCBSはスタジアムの放映をすぐにカットしようと試みました。さらに史上最高20万人の人が一斉にネットワークに抗議、CBSに対して5000万円以上の罰金が課せられました。
対するNHKはフル放送、抗議が来て初めて謝罪。抗議の数約700数件です。美しい国ニッポンは今年も迷走しそうです。