愛は傷つけない

愛は傷つけない−−DV・モラハラ・熟年離婚・自立に向けてのガイドブック  著者ノーラ・コーリ 梨の木舎
あなたがあたらしく生きるために・・・・・・無力さからぬけだし、第一歩を踏み出そうとする女性たちへ、女性との関係を変えたいと思いはじめた男性たちへ、そして、はざまで傷ついている子どもたちへ
「愛は束縛」だと思っていませんか?
愛情の名のもとに妻や恋人を傷つけていませんか?愛情の名のもとにそれを許していませんか?
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SweetHeartにも執筆してくださっている、「海外で安心して赤ちゃんを産む本」でも知られているノーラ・コーリさんの新書です。
以前SweetHeartで「パートナーから精神的もしくは肉体的虐待を受けたことがありますか?」というアンケートをしたところ、300人ほどの回答を頂き、驚いたことに約3分の1の方がなんらかの虐待を受けていると答えていました。「結婚生活掲示板」にも度々、夫からの暴力、モラハラ(精神的暴力)についての書き込みがあり心が痛みます。(虐待に関してはhttp://www.sweetnet.com/dv.htmでも特集しています。)
ノーラさんはカウンセラーとして、特に、海外在住で孤立しがちなDV被害者のために、対面やEメールを通してカウンセリングをしてこられました。今回は、その経験を元に、さらに多くのDV被害者、もしくは自分がDVにあっているとさえ気づいていない女性達、でも毎日を薄氷を踏むような思いで過ごしている女性達を、一歩一歩その苦しみから解き放つためにこの本を執筆されています。
第一章の扉に書かれた言葉がモラハラ被害者の日常生活の中での行き場のない苦しみを如実に語っています。
夫の帰宅
ドアが開くと同時に
心臓がドキドキしてくる、汗が出る

今晩はいったいなにが起こるだろう?いつキレるだろう?
なにが壊されるだろう?誰が泣くだろう?
気にさわるようなものはないだろうか?部屋はきれいになっているだろうか?

何を言われても聞き流そう
反論はただ火に油を注ぐだけ
どんなにののしられても我慢しよう
この時間が過ぎさえすればまた明日が来る

私さえ我慢すれば、そう、私さえこの口を閉じていれば
嵐はいつか去る
けれど嵐は再び明日も襲う、そして次の日も、そしてまたその次の日も
永遠に終わることなく、死という幕が閉じるまで?

被害者は加害者によって毎日傷つき、悲しみの中で自信さえ失い、じっと貝のように心の殻の中で泣いています。
著者は、自分の心を守るためのいくつかの方法を提示します。「加害者にはあなたの感情を否定することはできません。それは感じ方に正しいも間違いも、よいも悪いもないからです。また加害者は、あなたにどう感ずべきかを強制もできなければ、批判もできません。どう感じるかは個人的なものです。あなたの気持ちを受け入れられないのは、加害者の問題であれ、あなたの問題ではありません。ですから、たとえ彼があなたの感情を否定しても、理解を求めず、自分の気持ちを確認したと、とられれば心は傷つかないでしょう。」
「加害者のやることは矛盾だらけです。(中略)・・・理不尽なことばかりを言います。それに惑わされてはいけません。彼の言うことを信じたら彼の世界引き込まれ、自分の考えがゆらぎます。自分の見解がまともであることを断固信じ、加害者とは違う認識の世界にいることを自覚していれば、相手に惑わされなくなるでしょう。(後略)・・・」
また被害者が別れを決意した場合のステップ、別れてから自分を取り戻すまでのステップなどもあります。
1章 DVとは
2章 なぜ傷つけるのか?ーなぜ虐待に出るのか
3章 迷いーとどまるかそれとも分かれるか
4章 子どもたちへの影響
5章 踏みとどまることからの希望ー迷いから決断へ
6章 別れる決心をしたあなたへ
今、現在苦しみの中で日々を過ごしている方が明るい明日を迎えるための第一歩のための心のガイドブックとしてお薦めします。

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